Related Gallery:Suzuki Jimny

スズキ株式会社は7月5日(木)、本格的な四輪駆動車の機能と走破性を高めた軽四輪駆動車、新型「ジムニー」と、新開発1.5Lエンジンを搭載した小型4輪駆動車 新型「ジムニー シエラ」を発表した。

初代ジムニーが、軽自動車で唯一の4輪駆動車(当時)として1970年に誕生してからほぼ半世紀が過ぎた。2代目は1981年、3代目となる先代モデルは1998年にモデルチェンジ、今回のフルモデルチェンジは20年ぶりの新型となる。ジムニー シエラは、1977年に「ジムニー8」として発表され、軽自動車のジムニーをベースに小型車用エンジンを搭載し、海外市場にでも小型で本格的な4輪駆動車として活躍している。今回のフルモデルチェンジでは、新開発の1.5リッターエンジンを搭載して同時に発表された。

ジムニー・シリーズは、日本をはじめ世界各国において、本格的でコンパクトな4輪駆動車として活躍してきた。プロが仕事に使う道具として、あるいは様々なレジャーでの相棒として、さらに山岳地帯の生活の足として、多くの人々に長く愛されている。初代ジムニーの発売から48年、これまで世界194の国と地域で販売され、シリーズ合計で世界累計販売台数は285万台に上る。


本格4輪駆動車として、機能美にこだわりを持って開発を進められてきた新型ジムニーおよびジムニー シエラは、ジムニーならではのこだわりと技術を継承しつつ、求められる本格的な4輪駆動車としての性能をさらに進化させたという。梯子型に組んだ頑強なラダーフレーム構造を継承し、Xメンバーと前後にクロスメンバーを加えてねじり剛性を約1.5 倍(先代モデル比)向上させた新開発ラダーフレームに加え、車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムも新設計した。エンジンを縦置きに配したFRレイアウト、悪路走破性に優れる機械式の副変速機付きパートタイム4WD、ジムニー伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションを引き続き採用した上で、走破性能を高める電子制御の「ブレーキLSDトラクションコントロール」を全車に標準装備。高い走破性能を実現している。新型ジムニーには専用にチューニングされた「R06A」型ターボエンジン、新型ジムニー シエラには1.5リッターの新開発「K15B」型エンジンを搭載し、動力性能と信頼性が高められた。


エクステリアは、専門家が愛用する「プロの道具」のように、「機能に徹した飾らない潔さを追求」することをデザインコンセプトに、「合理的で無駄のない機能美を追求したデザイン」によって仕上げられた。スクエアなボディに、面の剛性を高める造形、降雪時に雪をたまりにくくした凹凸が少ないボディー形状、走破性・積載性を高める細部の工夫など、機能に徹して造形にこだわり、丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードなど、ジムニーの伝統を継承するデザイン・アイコンをも随所に取り入れている。新型ジムニー シエラは、力強く張り出した材料着色樹脂のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュを装備した。

ボディーカラーは、大自然の中でも機能を持たせた車体色を新設定。吹雪や濃霧など、悪天候の中でも目立つ性能を追求した「キネティックイエロー」、深い森の中で隠れる性能を追求した「ジャングルグリーン」の2つの新色が用意されている。


インテリアは、運転のしやすさや各部の操作性にこだわり、機能に徹したデザインとなっている。水平基調で力強い基本骨格のインストルメントパネルを採用。高剛性化、高強度化したフロントシートフレームの採用で、シートフレームの幅を拡大し、乗り心地も向上させている

また、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載し、安全装備も充実。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「セーフティ・サポートカー」の「サポカーSワイド」に該当している。


ジムニーの仕様は、5速MTと4速ATが用意され、660cc直列3気筒DOHCリッターインタークーラーターボエンジン[最高出力47kW(64ps)/6000rpm、最大トルク96Nm(9.8kgm)/3500rpm]を搭載。ボディ・サイズは全長3395mm × 全幅1475mm × 全高1725mm、ホイールベース2250mm。燃費消費率はWLTCモード(国土交通省審査値)で5MTが16.2km/L、4ATが13.2km/L。メーカー希望小売価格(税込)は、145万8000円〜184万1400円。


ジムニー シエラの仕様は、やはり5速MTと4速ATが用意されており、1.5リッター直列4気筒DOHCエンジン[最高出力75kW(102ps)/6000rpm、最大トルク130Nm(13.3kgm)/4000rpm]を搭載。ボディ・サイズは全長3550mm × 全幅1645mm × 全高1730mmと、軽のジムニーより155mm長く170mm幅広く5mm高い。ホイールベース2250mmは共通。燃費消費率はWLTCモード(国土交通省審査値)で5MTが15.0km/L、4ATが13.6km/L。メーカー希望小売価格(税込)は、176万400円〜201万9600円となっている。


代表取締役社長 鈴木俊宏氏の挨拶では、会長の鈴木修氏から次のようなメッセージが読み上げられた。

「ジムニーの20年ぶりのフルモデルチェンジを迎えるにあたりまして、思い出を披露申し上げたいと存じます。昭和45年に、私が東京駐在の常務であった時、ホープ自動車の小野さんから、360ccの4輪駆動車で、富士山の8合目まで登って行くことが出来るというお話を伺いました。映像を見せてもらったところ、なるほどと、富士山を車が急斜面をものともせずにグイグイと登っていくではありませんか。その力強さと性能に惚れこんで、小野さんにアイデアをご提供いただきながら、スズキ流の開発を加えて世に送り出したのがジムニーです。発売当時は、まさか半世紀に亘ってお客様に可愛がっていただけるとは思ってもみませんでしたが、熱狂的なファンの皆様一人ひとりが、深く愛してくださったおかげで、ここまでくる事が出来ました。心より感謝申し上げます。48年前にジムニーが生まれた原点、本格四駆に仕上がったことを私も嬉しく思っています。これからもジムニーを愛していただければ幸いです」 。

鈴木俊宏社長は「これまでジムニーをご愛用くださった皆様だけでなく、4輪駆動車にお乗りになったことが無い皆様にも、是非この新型ジムニーで新しい世界を感じていただければと思います。ジムニーは誕生以来48年、決して大ヒットというわけではございませんが、地道に販売を続けて参りました。ロングセラーの代表格がジムニーだと思います。これからも、1台1台、大切にお客様にお届けして参ります。このジムニーを、スズキを代表する看板モデルの一つとして、さらに成長させていきたいと考えております」と語った。


車両概要の詳細についてはジムニー担当チーフエンジニア 米澤宏之氏から次のように説明された。

「まず初めに取り組んだ所は、ジムニーとして継承すべき所、進化させるべき所を明確にする事でした。ジムニーは、仕事、レジャー、日ごろの移動手段として、幅広くご利用いただいております。新型ジムニーを開発するに当たり、ジムニーとして継承すべき所、進化させるべき所を見極めるために、日々ジムニーを使用し、さらに性能をフルに使われていると考えられる方に、なぜジムニーを選んだかを調査しました。日ごろ、過酷な自然環境の中で仕事に従事するその道のプロ、林業従事者が選んだ道具として、ジムニーが選ばれています。お客様が必要としているモノは、コンパクトなボディサイズで、見切りが良く車両感覚がつかめる事、自然環境に対して、高い適応力がある車体である事。万が一の時の4輪駆動の走破性が高いこと。そして何より、家を出て無事に帰ってくる事が出来る事。これは何にも替えられない性能だと教えていただきました。新型ジムニーの開発に当たっては、私たちが長年に亘り大切にしてきた基本構造を継承すると共に、一段とレベルを高めること。そしてジムニーの性能をフルに活用できるその道のプロをターゲットにした本格的な性能を持ちながらも、幅広いお客様に満足いただける装備、快適性を兼ね備えた新しいジムニーへ進化させることに取り組みました。新型ジムニー、新型ジムニー シエラは、この車を必要とするお客様が求める、本格的な性能を備えると共に、レジャーをはじめライフスタイルを表現する道具としてこの車を選ばれる幅広いお客様に対応する事が出来ます。日本で、世界で、多くの方に末永く愛される車になって欲しい、と願っております」。


■関連リンク
スズキ 公式サイト
http://www.suzuki.co.jp

Related Gallery:Suzuki Jimny