メルセデス・ベンツ、1886年に初めて生産・販売したクルマ「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」のレプリカを販売中!
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写真のクルマは、現在購入可能な2002年製のメルセデス・ベンツで、最もシンプルなモデルであるに違いない。あるいは1886年製のベンツ・パテント・モトールヴァーゲンで最も完全な状態の個体とも言える。これをどう捉えるかは、あなたの見解次第だ。実はこのクルマは、2002年にメルセデス・ベンツが製作した同社(の源流)による生産第1号車のレプリカで、本物とそっくりに作られているのだが、それが現在、同社から売りに出されている。

1885年に設計されたベンツ・パテント・モトールヴァーゲンは、簡単に言うと、人類の歴史上、最も初期に製造された自動車のひとつである。世界初の内燃機関を動力源とした自動車(この点については諸説あり)として、設計者のカール・ベンツは1886年1月29日に特許を出願している。1986年から1923年の間に25台ほどが生産された。時は流れて2002年、20世紀に同社が生んだ伝説的モデルの数々を飛び越えて、展示用として少数が再生産されたうちの1台が、現在メルセデス・ベンツのクラシック・センターが所有するこの個体というわけだ。他の何台かは、トラックが製造されているヴェルト(Wörth)組み立て工場をはじめ、メルセデス・ベンツの各工場のロビー等に展示されている。

その諸元表を見ると、あまりのシンプルさには思わず口元がほころんでしまうほどで、車体は黒で座席が革張りであることくらいしか記載がない。この3輪自動車の販売価格は「要相談」とされているが、価格に折り合いがつけば、単気筒で最高速度16km/hというカール・ベンツが意図した通りのスペックで、手に入れることができる。最近、全ての機械が完動するようにクラシック・センターで整備を受けたばかりで、オリジナルのプロトタイプと比較すれば新車同様のコンディションだ。このプロトタイプはカール・ベンツが1906年にドイツ博物館に寄贈している。おそらく価値はそちらの方が上だろう。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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