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マツダの車をドライブするのが好きだ。「ミアータロードスター)」でなくても構わない。すべてのマツダ車の根底にはエンスージアズムの精神がある。それは、最も遅い「マツダ3アクセラ)」でも、最も重い「CX-9」でも、少なくとも何かしら楽しませてくれる。だから、「マツダ6アテンザ)」が2018年モデルでリニューアルされるという発表に、我々は色めきたったのだ。

新型エンジンを始め、いくつかの改良点はエキサイティングだった。だが、最も重要なのは、デザインが一新されたインテリアだろう。今までのマツダ車の内装は、印象に残るものではなかった。だが、彼らは何年もかけて改良を重ね、その成果が今回発表された新しいマツダ6なのだ。幸運なことに、マツダ車はどれも楽しくドライブできるので、我々は今までインテリアの短所には目をつぶってきたのである。

そして騒音、振動、ハーシュネス(NVH)の改善にも多くの配慮が払われた。走りのダイナミクスを維持したまま、道路上における快適性を高めるために、タイヤやサスペンション・ジオメトリー、防音材に至るまで、マツダの発表によると改良点は、アクティブ・ノイズ・キャンセレーションを別にしても70箇所にも上るという。


もちろん、新たに採用されたターボチャージャー付きの2.5リッター「SKYACTIV-G 2.5T」エンジンは楽しさに貢献するはずだ。今回我々は、新型マツダ6 2.5Tのトップグレードである「シグネチャー」を、お気に入りのミシガンの道路でドライブした。特に、一新された内装が期待に応える出来かどうか、改良によって走りのダイナミクスが奪われてしまってはいないか、その辺りに注目して試乗した。

マツダは、自社のブランドをもっと高級市場に向けるための基礎固めをしているように思われる。その意図が外装にはっきりと表れている。マツダ6はハンサムなセダンだ。2018年バージョンでは、その魅力が増大するようなマイナーチェンジを受けた。実際に、自動車のセックス・アピールとでもいうべき物が備わっている(文字通り、自動車からセックス・アピールを感じる人もいるようだが)。確かに魅力的だ。何も感じないのなら、角度を変えて見るといい。きっと気が変わるはずだ。


すでに述べたとおり、マツダは内装に力を入れた。新素材を採用したことに加え、新たに設定されたトップグレードのシグネチャーは『憧れの存在』となることを目指した。だが、35,640ドル(390万円)という価格は、必ずしも手が届かないものではない。

400万円以下のクルマに乗って、インテリアを目と指の両方で味わうなんてことは滅多にない。そんな気分になることは稀だ。前回はホンダの「クラリティPHEV」で、あのクルマにも本当に驚かされた。2018年モデルのマツダ アテンザが2度目である。今度のマツダにも驚かされた。マツダの場合、これに見合ったエクステリアの魅力も備えている。

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新しいシートも素晴らしい。幅を拡げつつサポート感が増している。以前よりも足を伸ばすことができる。座ると正しい姿勢になるような形状に設計されている。特に、骨盤の位置がよい。入力に対するクルマの動きが腰でよく感じられるのだ。

「クルマがどのように動くべきか理解するためには、乗っている人がどう動くのかを理解しなくてはならないのです」マツダの開発エンジニアであるデイヴ・コールマンは我々に語った。路上を走行してみると、身体が非常に落ち着くことに気づいた。シートに留まるために横Gと格闘するようなことがないのだ。

マツダ6では今回初めて、ベンチレーション機能付きのシートが採用された。「グランド・ツーリング・リザーブ」と「シグネチャー」トリムでは標準装備である。高級車だ!

唯一、マツダ アテンザの内装についての不満があるとすれば、それはリフレッシュのレベルではどうしようもないことだ。前席も後席も頭上のスペースが狭い。背が高い人だと、頭にルーフが近づき過ぎるので閉所恐怖症を発症しかねない。身長183cmの筆者はフロントシートに座り、着座位置を限界まで下げれば快適に過ごせた。後部座席だと、頭上はもっと苦しい。足元のスペースは十分なのだが。


2018年モデルのマツダ6は、ボディ・カラーに印象的な「ソウルレッドクリスタル」が登場した。ただし、595ドル(65,000円)の割増料金が必要だ。だが、このボディ・カラーを見たら、『ロード・オブ・ザ・リング』で沼を見つめるフロドのような心境になるだろう。この色には吸い込まれそうになるほど魅了されてしまう。レクサス LCのストラクチャルブルーのように呪文で縛られたみたいになるほどではないが、ボディを拭くために、トランクに欠かさずマイクロファイバー製の布を入れておくことになるだろう。

ターボチャージャーが装着されたマツダ6は、パワーの出方が理知的だ。クルージング中には、冷静で、穏やかで、落ち着きが感じられる。しかし、アクセル・ペダルを床まで踏み込むと、この2.5リッター・ターボ・エンジンは心地よい咆哮を上げる。とはいえ、アウディ A4のように性格まで強烈なものに変わってしまうわけではない。

このターボ・エンジンは、のんびりと流すような2,000rpmで420Nmものトルクを発揮する。オクタン価93のガソリンでは、最高出力は5,000rpmで253psである。レギュラーガソリンだと230psまで下がる。ターボのスイートスポットである2,000rpmから5,000rpmあたりで毎日酷使するのでもなければ、その差はほとんど分からないだろう。大した差ではないので何も犠牲にすることなく、給油の際に小さな選択の自由があるというわけだ。

よく耳を澄ませて走ること数十km、ようやく小さなターボ音に気が付いた。Autoblog編集者のリース・カウンツは、一晩かけてターボラグを感じ取ろうとした。彼の複雑なパワートレインに対する興味は、筆者の所感に対する反論を立証することができなかった。我々も、初めてこのクルマに乗ったときにリースと同じことをした。マツダのディーラーに行って、この"シャーデー"を受け取ったときだった。この2.5リッター・ターボは、公式に"スムース・オペレーター"(シャーデーのヒット曲と同名)と呼ばれている。これまでの自然吸気エンジンとのサウンドの違いは、回転数を少し上げたところでようやく気づく程度だ。エンジン音は心地よく響き渡るが、会話の邪魔になるほどではない。


それはともかく、依然として運転はとにかく楽しい。今乗っているセダンで通勤するのがつまらないと感じているなら、この新型マツダ6 ターボは解決策になるだろう。このターボ車の前後の重量配分は60:40であり、自然吸気バージョンの59:41とほとんど変わってない。快適な上に、ストレートで加速も楽しめる。新型マツダ6はコーナーリングも優れている。鋭く、フロントの重さを感じさせることなくきれいに曲がる。横Gが立ち上がると、ドライバーは曲がり始めたことに気づく。すると姿勢を低め、内側に食いつくように、思い描いた通りのラインをトレースしてコーナーを抜けていく。とにかく旋回中の姿勢が素晴らしい。おそらく、これには新たに採用されたリバウンド・スプリングの働きが小さくないと思われる。コーナリング中に外側のサスペンションを押し上げ、車体を引き戻す役割を果たし、ロールを抑えてくれるのだ。

不名誉なことに、ミシガンでは穴だらけのアスファルトで覆われた通り道のことを道路と呼んでいる。こんな道路を走るときでも、マツダ6は静かで洗練された乗り心地を保証する。サスペンションは接地感を十分に伝えるほど引き締まっていながらも、多くのでこぼこを十分に吸収し、短く静かな感触に変えるほどには従順だ。風切り音もうまく抑えられている。このマツダによる改良は賞賛に値する。特に乗り心地を洗練させながらも、運転の魅力を大事にするように努めたエンジニアのお陰だ。


とはいえ、コーナリング時のグリップ自体は高いとは言えない。コールマンも認めているが、マツダはトレードオフの関係で、静粛性を高めながらも走りのダイナミックさを失わないようにするため、その賢明な改良作業においてタイヤのグレードを下げたのだ。それでもステアリングから伝わる感触に、タイヤの"安物感"はない。つまり、マツダはスパイクシューズを脱いでランニングシューズに履き替えたのだ。その結果、以前と比べると、路面に張り付く力は僅かに減ったが、直線では静かで快適な乗り心地が得られた。

幸いなことに、タイヤのグリップが限界に達すると、ドライバーそれを感じ取ることができる。その時には既にクルマはドライバーの行きたい方を向いている。シャシーのバランスが優れているためだろう。オーナーの中では少数派だと思われるが、快適性を犠牲にしてもグリップを高めたい人は、もう少しグリップ力の高いタイヤに換えればよい。それでも、マツダが成し遂げた他の数十箇所に及ぶNVHの改善による恩恵は受けることができる。

2018年モデルのマツダ6は、メーカー希望小売価格が2万2,840ドル(約253万円)。これには890ドル(約10万円)の輸送費用も含まれる。ターボ仕様は「グランドツーリング」より上のグレードのみに設定されているので、価格は3万90ドル(約333万円)からとなる。今回試乗したトップグレードのシグネチャーは3万5,640ドル(約395万円)からとなっているが、いくつかのオプション(ペイント、スカッフプレート、カーゴマット)が追加されているため、総額3万6,435ドル(403万円)になる。


簡潔に言えば、ターボが付いたマツダ6は進化型と言える。既に素晴らしい日本のセダンが、さらに磨き上げられ、熟成された。アウディ A4のように型にはまったセダンではなく、日本の芸術性を巧みに取り入れたセダンの見事な一例だ。ハイエンドなテクノロジーを搭載し、ドイツ車のような細やかな気遣いと精密さを持ちながらも、魂のある走りを忘れていない、そんなクルマが欲しいなら、このマツダのフラッグシップ・セダンは最適だろう。しかも同クラスのドイツ車を買うよりも銀行口座には数千ドルが残る。

このクルマは、驚異的な仕事によって一線級の力を取り戻した。鋭い観察眼を持つケンカっ早い評論家から指摘されるような弱点は上手く隠されている。エントリー・レベルのラグジュアリー・セダン(1年以内に売りに出されることが多いジャンルとも言えるが)を探しているなら、マツダ6は良い選択になるだろう。ライバルと比べると、きっと求めている以上の物が、より安い金額で手に入る。運転の楽しさでは新型「アコード」が手強い競争相手となるが、快適性に関しては、マツダ6はその改良のおかげで、特に費用対効果という点から見ると、打ち負かすことが難しいクルマになっている。



By JOHN BELTZ SNYDER

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