無人の自動運転車によるレース「ロボレース」のマシンが、グッドウッドのヒルクライムに初挑戦!
ドライバーが搭乗しないレースカー「ロボレース」は、そのテクノロジーが無人でレースコースを周回走行させることが可能であると証明したが、次の挑戦グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで1.16マイル(約1.87km)の名物ヒルクライムを走り切ることだ。


「ロボカー」と呼ばれるこの車両は、グッドウッドの25周年という記念すべき年に歴史的な挑戦を試みる。これまでグッドウッド・ヒルクライムを見たことのある方ならお分かりだろうが、これは簡単なことではない。我々としては、ロボカーがささやかながらスピードを維持し、干し草(や石壁)に激突することなく走り切るところを是非とも見たいものだ。ロボカーの車両重量は約1,350kgで、153kW(201hp)を発生するモーターが各輪に1基ずつ、合計4基搭載されている。

ロボカーは、LiDARやレーダー、超音波センサー、カメラ、GPSなど多くのセンサー群から得た情報を、Nvidia社製の「Drive PX2」と呼ばれる"車載スーパーコンピューター"が処理することで自律走行を可能としている。人工知能のソフトウェアはArrival社が開発したものだ。グッドウッドのヒルクライムは困難な挑戦になるだろうと、Arrival社のソフトウエア部門でチーフを務めるアル・セルゲイ・マリギン氏は語る。「道幅が狭く複雑なコースです。カーブや坂が樹木に覆われている部分が多く、位置を特定するのにGPSやRTK信号に頼ることもできません。このコースを上手く走るためには、LiDARやカメラなど最先端のセンサーと、深層学習に基づくコンピューターのビジョンを組み合わせることが必要です」

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの創始者であるリッチモンド公爵チャールズ・ゴードン=レノックス氏は次のように述べている。「ロボレースが無人の自動運転レースカーとして初めてヒルクライムに挑戦します。我々の25周年を記念するにあたり、これほどエキサイティングなお祝いはないでしょう。ロボレースは未来のモビリティにおいて重要な役割を担い、一般市民の見識を覆し、新しいテクノロジーを進化させるプラットフォームを提供するのです。このような偉業に向け、今回の挑戦でグッドウッドとロボレースは最良の協力関係が築けるでしょう。


By JOHN BELTZ SNYDER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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