アウディ、CEO逮捕を受け新型電気自動車「e-tron」の発表を延期
アウディは、6月18日にルパート・スタッドラーCEOが逮捕されたことを受け、8月30日にベルギーのブリュッセルで予定していた「e-tron クワトロ」の発表を取り止めた。後日、米国で発表することになったというが、具体的な日程はまだ決まっていない。

アウディは、この電動クロスオーバーが製造されるブリュッセルで終日開催される予定だった「アウディサミット」でe-tronの発表を計画していた。しかし、同社は25日の月曜日、アウディ及びフォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車にインストールされた不正ソフトウェア「ディフィート・デバイス(無効化装置)」の発生源としてアウディが疑われている"ディーゼルゲート問題"の捜査を妨害していたという容疑で、スタッドラーCEOが6月18日に逮捕および拘留されたため、"組織的な問題"があると発表延期を明らかにした。

e-tronの発表延期は、メルセデス・ベンツがアウディを出し抜く可能性があることを意味する。メルセデスは同じ月曜日の早い時間に、同社が9月4日、ストックホルムで新たな電気自動車のサブブランド「EQ」を立ち上げ、その第1号モデルとなる電動SUV「EQC」を公開すると発表した。

アウディはラインナップの電動化に関して、ライバルのメルセデスやBMWの先を行くことに意欲的で、2025年までに80万台の完全電気自動車およびハイブリッド車を販売する計画を立てている。

アウディの広報担当者は、自動車メディア『Automotive News』に対し、今回の発表は欧州でのe-tronの販売開始には影響がなく、予定通り今年末までに実現するだろうと語っている。アウディは欧州各地で、8万ユーロ(約1,000万円)からという価格が付けられたこの電動クロスオーバーの予約を、既に数千台ほど受注している。

e-tronは95kWhのバッテリー・パックを搭載し、アウディが「エレクトリック・クワトロ」と呼ぶ合計3基の電気モーター(フロントに1基とリアに2基)による全輪駆動システムに電力を供給する。その合計最高出力は320kW(435ps)で、燃費の国際基準WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure:乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)による航続距離は400kmと発表されている。

アウディはこの他、2019年に「e-tron スポーツバック」、2020年には「e-tron GT」セダンとコンパクトカーという3車種の電気自動車を発売する計画だ。



By Sven Gustafson
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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