ボルボ、米国に初めて設立した工場が稼働開始 新型「S60」を世界各地に向け生産
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ボルボは、2015年9月に建設を着工した米国サウスカロライナ州チャールストン郊外の新工場が、遂に稼働を始めたと発表した。1,600エーカー(約650万平方メートル)の敷地内にある230万平方フィート(約21万平方メートル)の広さを誇るこの工場は、同社内では"プロジェクト・トール"として知られており、新型「S60」セダンを生産する世界で唯一の工場となる。これまで先代S60を生産してきた中国工場から引き継ぐ形だ。今秋に生産が開始される6万台のS60のおよそ半分は輸出されることになる。

今回の米国工場の設立により、ボルボは欧州、中国、そして米国と世界三大市場に工場を設立したことになる。これは、2020年までに全世界で80万台のクルマを販売するというスウェーデンの自動車メーカーの野望を後押しするだろう。ボルボは、2017年に前年より7%増の57万1,577台を販売している。

ボルボは、同工場の建設途中で、工場をさらに拡張する計画を発表しており、膨大な金額を投資している。元の計画では、工場に5億ドル(約550億円)投資し、年間10万台の生産と4,000人を雇用する予定だった。だが、2017年にはCNBCが、ボルボはその倍の10億ドル(約1,100億円)を投資すると報じている。ボルボの概況報告書によれば、投資総額は11億ドル(約1,200億円)となり、生産能力は年間15万台に増加。2021年には「XC90」もこの工場で生産が始まる予定だ。そして最終的には3,900人を雇用するとのこと。また、今年の年末までに、車体部門、塗装部門、最終組立部門、ビークル・プロセッシング・センター、そしてラーニング・アカデミーなどで1,500人の従業員が採用されるという。

ボルボは、米国に生産施設を置く初の中国資本の自動車メーカーとなるが、今後も他の中国メーカーが後に続くだろう。ボルボによると、チャールストンを選んだ理由はインフラ整備が整っていることと、多数の自動車サプライヤーがすでに存在すること、国際的な港であるチャールストン港が近いこと、そして米国市場にボルボの本気度を示すためだという。約2億ドル(約220億円)に上る州のインセンティブも要因の1つだろう。しかし、この地に工場を持つ欧州の自動車メーカーはボルボだけでない。メルセデス・ベンツもノース・チャールストンの工場で「スプリンター」を生産し、BMWはサウスカロライナ州スタンバーグでSUVを製造している。そしてテネシー州にあるフォルクスワーゲンのチャタヌーガ工場も、ボルボの新工場からわずか640km離れたところに位置している。


By JOHN BELTZ SNYDER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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