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ポルシェパナメーラ ターボ S E ハイブリッド スポーツツーリスモ」には、興味を惹かれる理由がたくさんある。長くて言いにくい名前、素晴らしいパフォーマンス、格別な高級感、そしてワゴンでプラグイン・ハイブリッドであるという事実だ。私が昨年末にこのクルマに試乗したときには、0-100km/h加速3.4秒という驚異的な速さを既に確認している。そして今回は2度目の試乗する機会を得て、日常的に運転するとどうなのかを確かめてみたくなった。そこで週末にこのクルマを乗り回すため、自宅に乗って帰り、ブリタックス製チャイルドシートを取り付けて、家の前庭にあるコンセントに充電器を挿し込んだ。


このクルマは、「ハイブリッドオート」モードを選ぶと、ルートに応じて自動的に最大限の効率が得られるようにガソリンと電気を使い分けてくれる。つまり、いつどこでバッテリーを使うかとドライバーが頭を悩ませる必要がない。私はこのパナメーラを約100km離れた祖母の家に乗って行ったが、到着した時には14kWhのバッテリー容量が残りわずかとなっていた。この移動の際、私はハイブリッドオート・モードにしてクルマ自身にパワートレインの選択をさせた。それでも必要なときには速くて快適で、そして静かだった。

「Eパワー」モードは運転しやすい。タコメーターの下にバッテリー残量ゲージが表示されており、あとどのくらいでガソリン・エンジンに切り替わるかを教えてくれる。アクセルを踏み込んでいくと途中で明確な変換点があり、それを過ぎるとカチッと音がしてエンジンが始動する。電気モーターのみでも街中では発進加速は十分速く、ガソリンを使うことなく、私が住む街の大部分を移動できた。電気モーターだけでも最高速度は約140km/hに達するのだ。


私はできれば完全にエンジンを使わずに走行したいと思った。もちろん、電動であろうとなかろうと、必要な時に全てのパワーが発揮されるべきであることは私も理解している。特にこのクルマはポルシェなのだから。例えば高速道路で、セミトレーラーが自分の走っている車線に入って来た時など、交通渋滞から抜け出すためには役に立つ。しかしこのパナメーラは、電気モーターのみでも最高出力136psを発生するので、ガソリンを全く使いたくない人には十分すぎるほどだ。さらに試乗車に装備されていた巨大なカーボンセラミック・ブレーキも、望ましくない状況から脱出する際には活躍するだろう。もし最大限のパワーを発揮させる必要があれば、モード・ダイヤルの中央に備わる「スポーツ・レスポンス」ボタン(要するにオーバーテイク・ボタンのようなものだ)を押せば、その後20秒間、パナメーラは最もパワフルなスポーツ・モードに切り替わる。

「ポルシェ パナメーラ ターボ S E ハイブリッド スポーツツーリスモから大きな息子を降ろすのは簡単ではなかった。彼のことは責められない」

大きなカーボンセラミック製のブレーキは、強く踏み込めば強力な制動力を発揮し、この重いクルマを健全な法定速度に戻す仕事にしっかり対応できる。しかし、妻がクルマ酔いをしないようスムーズに走行しようと心掛けても、ブレーキ圧を上手く調整する必要があり、慣れるまで思ったように止まることは難しいと感じた。停止に向けて減速する際、常に自分の予想よりも数メートル前に進んでしまうため、最後にブレーキ・ペダルを強く踏まなくてはならなかった。クルマに乗っているのが自分だけならば気にも留めないだろうし、スムーズに停止することにこれほど拘ることもなかっただろう。拘ろうと拘るまいと、街中であと数時間ほど運転していれば、お抱え運転手のようなブレーキングにも慣れることができるだろう。

高速道路では、アダプティブ・クルーズ・コントロールやレーン・チェンジ・アシスト、レーン・キープ・アシスト機能などが含まれる「Premium Plus and Assistance」パッケージが、スムーズかつ穏やかなドライビングにとても有益であることが分かった。車線逸脱抑制機能に関しては、激しい雨の中では少々混乱が生じるらしく、奇妙なタイミングでステアリングを制御しようとすることが数回あったため、モードをオフにした。だがドライの路面なら見事に機能した。


街中をしばらく走り回っていると、このクルマが電気モーターのみで最大50kmの走行が可能な効率的で素晴らしい電気自動車あることが分かった。ガソリンの使用を控えることが出来るだけでなく、食料品やチャイルドシート、ベビーカー、その他のワゴンを必要とするようなあらゆる荷物を詰め込むことが出来る十分な広さの荷室を持つ。非常に使い勝手がよいクルマだと感じた。そして長距離の高速道路ドライブでは、速くて快適で燃費の優れた素晴らしいスポーツカーになる。さらにどんな場所でも、誰もが振り返るほど美しいクルマでもある。魅力的で、光り輝くアクセントから、見るからに高いクルマであることが分かる。信号待ちから発進する時には、電気の力で音もなく進み出ても、スポーツ・モードで4.0リッターV8ツインターボを存分に歌わせても、他のドライバーの注目を浴びるだろう。このクルマと過ごした全ての瞬間が、私にとって素晴らしい体験の連続だった。


スペック
エンジン:4.0リッターV型8気筒ツインターボ
搭載位置:フロント
駆動方式:後輪駆動
最高出力:550ps
最大トルク:770Nm
モーター出力:136ps
モータートルク:400Nm
総合出力:680ps
総合トルク:850Nm
トランスミッション:8速PDK
0-100km/h加速:3.4秒
最高速度:310km/h
総合燃費:3.0L/100km
日本での販売価格:2,907万3,000円(消費税込み)


By JOHN BELTZ SNYDER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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