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ポルシェにとって「スピードスター」は特別な名前だ。その歴史は1950年代に誕生した「356スピードスター」まで遡る。以来、ごく少数生産の限定モデルとして何度かリリースされてきた。最近では2010年に発表された先代「997」型の「911スピードスター」が最後になっていたが、どうやら現行の「991」世代でも新型へ移行する直前にスピードスターが登場する可能性があるらしい。ポルシェはそれを予告するコンセプト・モデルを公開した。


この「911 スピードスター コンセプト」のワイドなボディは「911 カレラ4 カブリオレ」(画像下)がベースになっており、後部座席を取り払ってカーボンファイバー製のリア・カバーが装着されている。フロント・ウィンドウは傾斜を強めた上で低く切り詰められ、これに合わせてサイド・ウィンドウも低くなっている。地を這うような低いスタイルは1952年の「356 1500 スピードスター」以来の伝統だ。ワイドなBピラーと車体後部には、圧延金メッキされた「Speedster」のロゴが光り輝き、プレキシガラス製ディフレクターに「70 Years of Porsche」(ポルシェ70周年)の文字がエッチングで施されている。


軽量化にも重点を置いた歴代モデルに倣い、この新型スピードスターも耐候性の高いコンバーチブル・トップ(幌)は装備せず、代わりに駐車時にキャビンを覆うトノカバーが用意されている。ナビゲーション、オーディオ、エアコンは全て取り払われており、コニャック・カラーのアリニン・レザーで覆われたシートはカーボンファイバー製。リア・カバーと同様に、フェンダーやフロント・フードもカーボンファイバー製となっている。


伝統的なシルバーとホワイトで塗られたボディには、フロント・フードに開けられた50年代風のフューエル・キャップ、クロームの砲弾型サイド・ミラー、サイドに貼られたカーナンバーとロゴなど、クラシックなポルシェのレースカーを思わせるディテールが組み合わされている。ヘッドライトにあしらわれた「X」のデザインもその1つで、これはモータースポーツ黎明期に普及した、飛び石による破損を防ぐためヘッドライトにテーピングを施すという慣例への敬意を表したものであるという。


ボディはカレラ4 カブリオレから流用しているが、シャシーは新型「911 GT3」に由来する。つまり、リア・ホイールの後部には最高回転数9,000rpm、最高出力500psを発揮する自然吸気の水平対向6気筒エンジンが搭載されているということだ。そのエンジンが生み出すパワーは、6速マニュアル・トランスミッションを介して、かつてのFuchs(フックス)社製ホイールからデザインを受け継ぐ21インチ・センターロック式ホイールを装着した後輪を駆動する。チタン製エキゾースト・マフラーもドイツ・ヴァイサッハのGT部門によるものだ。

なお、ポルシェによれば991型スピードスターの市販化はまだ確定的ではなく、「今後数カ月以内に決定」されるとのこと。もし発売が決まっても、量産モデルの発表は2019年になるそうだ。



By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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