FCAのマルキオンネCEO、フィアットとクライスラーの車種を減らす計画を認める 「プント」や「300」は廃止
先週発表されたフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の新5カ年計画は、ほとんどがジープ、ラム、マセラティ、そしてアルファ ロメオの4ブランドに関するものだった。実際、クライスラーフィアット、そしてダッジは議題に上がらなかった。このことは、ついにクライスラー・ブランドが廃止になるのではないかという憶測も呼んだが、当面はその心配もないようだ。FCAのセルジオ・マルキオンネCEOは、投資家と報道陣向けの質疑応答で、クライスラーとフィアットの今後の展望について、Waymo(ウェイモ)との提携拡大も含めて説明している。

マルキオンネCEOは、クライスラー、ダッジ、そしてフィアットは、合計してもFCAのグローバル・セールスにおいてわずか20%しか占めないと語っている。つまり、ジープ、ラム、マセラティ、そしてアルファ ロメオがFCAのほとんどの収益を占めるということだ(実際には、ジープとラムがそのほとんどの収益を上げている)。現在、クライスラーとフィアットは、単体でプレゼンテーションを行うほど重要ではない、もしくはそれだけの価値がないとみなされているが、将来に希望がないわけではない。マルキオンネCEOによれば、両ブランドともFCAの未来にとってまだまだ価値があるという。

おそらくクライスラーの価値とは、専ら北米市場におけるバンとクロスオーバーを増やすことを意味すると思われる。「パシフィカ」と「パシフィカ ハイブリッド」の販売は十分に好調であるため、このまま継続されるだろう。さらに近い将来、1車種もしくは2車種のクロスオーバーが、クライスラー・ブランドから登場する見込みだ。今後、クライスラーはSUVに注力することになり、同ブランドの乗用車は作らないと、マルキオンネCEOは断言している。クライスラー「300」(画像)のファンには残念な報せだ。また、新型車は全モデルに電気自動車ハイブリッドプラグインハイブリッドのいずれかが用意される予定で、2022年までに全世界で販売されるクライスラーの全モデルに電動バージョンを設定することを計画している。

フィアットの今後の展望については、クライスラーほど明確ではないが、少なくとも消滅することはない。今回発表されたフィアットの唯一の新型モデルは、電気自動車「500e」の新型バージョンのみ。このクルマは、1台売るごとに14,000ドル(約150万円)の損失がでるため、売れて欲しくないとマルキオンネCEOが語ったことで有名なクルマだ。マルキオンネCEOはフィアット・ブランドの車種を減らす計画を認め、今後は「500」シリーズと「パンダ」に注力するという。小型ハッチバックの「プント」は廃止になる。北米市場では、フィアットは"グリーンカー"に重点を置くことになるというが、それが具体的にどういうことなのかは分かっていない。2〜3年以内にフィアットは新型「500X」を発表する予定だ。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事
アルファ ロメオが2022年までの5カ年計画を発表! 「8C」と「GTV」をハイブリッドとして復活させると宣言

ジープが2022年までの5カ年計画を発表! 「デザートホーク」や復活する「ワゴニア」、10車種ものプラグイン・ハイブリッドを予告

マセラティが5カ年計画を発表 新型電動スポーツカー「アルフィエーリ」は0-100km/h加速2秒以下!

■関連動画