【噂】ポルシェの次期型「911」には、2タイプのプラグイン・ハイブリッドが存在する!?
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今年3月、ポルシェのオリバー・ブルームCEOは、英国の自動車メディア『Autocar』に対し、プラグイン・ハイブリッドとなる次期型ポルシェ「911」が「これまでで最もパワフルな911になる」と発言し、最高出力700hpかまたはそれを超える992型911の登場を予告した。しかし、自動車情報メディア『Auto Express』の最新のレポートによると、ポルシェは現在も911のハイブリッド戦略について精力的に議論を交わしており、その中で今のところ唯一承認されたプラグイン・ハイブリッドの911は、ラインアップの中間を担う、そこまで刺激の強くないバージョンだという。

我々が取り上げたをまとめてみると、今年1月に自動車メディア『Automobile Magazine』は、最高出力485hp、最大トルク760Nmの電気モーターがアシストする911について伝えていた。最新の『Auto Express』の記事は、実際にこれを認めており、このミドルレンジのプラグイン・ハイブリッドは、エンジンとモーターの合計で最高出力462psと最大トルク700Nmを発揮する4輪駆動の「カイエン E-ハイブリッド」で確立されたシステムを流用し、ただしエンジンはカイエンの3.0リッターV型6気筒に替わり、水平対向6気筒が組み合わされるという。さらにサウンドとレスポンスもスポーツカー向けにチューンされるそうだ。

『Auto Express』によれば、このプラグイン・ハイブリッド・バージョンの燃費は約28.3km/L以上、CO2排出量は80g/km以下になるとしている。同じ英国における評価を基に比較すると、現行のベース・モデル「911カレラ」は燃費が最大で約13.5km/L、CO2排出量が169g/kmとなっている。このプラグイン・ハイブリッドの水平対向6気筒エンジンは、機械式4輪駆動システムとデュアルクラッチ式トランスミッション「PDK」が組み合わされ、0-100km/h加速が4秒以下になる可能性もあるという。つまり現行の911カレラよりはるかに燃費が良く、「911カレラ4S」より速いことになる。

『Auto Express』では、さらに「ポルシェは2つ目のよりパワフルなハイブリッドの911を追加する可能性がある」とも書いており、これが「秘密裏にされている最大の驚きを引き起こす」という"情報提供者の話"を伝えている。これこそがブルームCEOの言っていた700hpの911であると思われ、現行の量産モデルである540psの「911ターボ」や580psの「911ターボS」、さらに607psの「911ターボS エクスクルーシブ」さえ超えることは難しくない。確かに、ガソリン・エンジンのみを搭載するモデルと比べると車両重量が少なくとも250kg増加するというハイブリッドはその分ハンディを背負っているが、電気モーターを組み合わせた4輪駆動による瞬発的な加速とハンドリングの恩恵は、最終的に前述の3モデルを凌ぐ武器になるはずだ。

次期型911のフラッグシップとしてハイブリッドが議論されているという話は納得がいく。ポルシェがハイパーカー「918スパイダー」とプロトタイプ・レーサー「919ハイブリッド」から得たノウハウや、ブルームCEOの発言、そして同社の電動化を見据えた戦略を総合して考えると、そんなハイブリッドのモンスターも現実味を帯びてくる。ポルシェは2025年までに、伝統的な内燃機関のみを搭載するモデルは全販売台数の50%に留め、残りの半分を電気自動車とハイブリッドで25%ずつ占めるという目標を立てているのだ。タッチパネルとデジタル・インストゥルメント、そして多彩な応用が可能なエコシスムを搭載した992は、ブランドをさらなる未来に推し進めることだろう。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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