【ビデオ】米国カリフォルニア州、デジタル・ナンバープレートの試験的導入を開始
何年もの開発期間を経て、米国カリフォルニア州はついにデジタル・ナンバープレートの試験導入プログラムに乗り出した。ドライバーは、AmazonのKindleや様々なウェアラブル機器に使用されているE Ink社のスクリーン技術を使用したプレートを購入し、クルマに取り付けることができる。米国のスタートアップ企業River Auto社によって開発されたこの新しいデジタル・ディスプレイは、型押し成形された従来のプレートに代わるものだ。個人所有のクルマでも商業用の車両でも利用可能だが、相応のコストがかかる。

地元の日刊紙『The Sacramento Bee』によれば、このデジタル・ナンバープレートは699ドル(約7万6,000円)という価格で販売されるという。この金額には取り付け費用は含まれず、さらに毎月7ドル(約760円)の手数料と車両の登録料もかかる。しかし、このプレートを購入すれば自動車局に出向かなくてもオンラインで車両を登録でき、毎年の登録も電子処理されるので、年1回交付されるステッカーも不要になる。

車両の停止時には、デジタル・ナンバープレートの所有者はカスタマイズしたメッセージや広告、あるいはアンバーアラート(訳注:児童誘拐事件が発生すると、公衆メディアを通じて発令される警報)や通行止めなどの情報を表示することもできる。その際でも、ナンバーは右の角に小さく表示される。

内蔵されたトラッカー(※GPSで取得した位置情報を電話網などで送信し、インターネットで接続したパソコンやタブレットPC、スマートフォンでその位置情報を表示閲覧できる)によりジオフェンシングも利用できるので、所有者や警察が盗難車の位置を特定するために使うことも可能だ(少なくとも、取り外されたナンバープレートの位置は特定できる)。利用者はReviver Auto社のソフトウェアを使って時間や距離、ルートをベースに移動の記録をつけることもできる。もしもデジタル・ナンバープレートの付いたクルマを売ることになったら、新しい所有者にクルマの所有権を速やかに移すことができる。

気になるのは、ジオフェンシングとトラッキング、移動の記録が、もっとコストのかからない方法で既に実現していることだ。例えばゼネラル・モーターズのオンスター(OnStar)は盗難車両の位置を追跡できるが、他にも同様のサービスを提供するものはある。クルマのOBDⅡポートに差し込み、位置から燃費、アクセルやブレーキのインプットまでドライブのあらゆる面をモニターできる装置も複数の製品が販売されているし、車のウインドウにデジタル掲示板の役割を持たせることも、別に新しいアイディアではない。

それに、これは任意参加の試験プログラムなので、将来的にデジタル・ナンバープレートが標準になるという保証はない。実際のところ、カリフォルニア州自動車局が2020年までに発行できるデジタル・ナンバープレートは、登録車両の1%ほどにあたる約17万5,000台だとされている。Reviver Auto社は、新し物好きで最新テクノロジーに詳しいオーナーが主な顧客になると見込んでいる。

サクラメント市では現実世界での有用性やメリットを調べるため、寄贈された24枚のプレートを市が所有するクルマに取り付けている。同市は、このテクノロジーが市の職員をトラッキングするためのものではないことを、労働者の代表に説明する予定だ。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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