テスラ、CR誌が批判した「モデル3」ブレーキ性能をソフトウェア更新で修正。マスク「批判的フィードバックをありがとう」
テスライーロン・マスクCEOが、米批評雑誌Consumer Reports(CR)に指摘されていたModel 3のブレーキ性能のバラつきを修正するソフトウェア・アップデート配信を開始したことを明らかにしました。ツイートには、CRに対する「優れた批判的フィードバックをありがとう!」と、ほんの少し皮肉も添えています。

CRによるModel 3の推奨取り消しを受けたあと、イーロン・マスクは、Model 3のアンチロックブレーキシステム(ABS)を較正するアルゴリズムに問題がみつかったため、数日のうちに修正を施すとしていました。

今回のModel 3用のソフトウェアアップデートはこの修正を適用するもので、「急ブレーキを繰り返したとき」の制動距離を最大で20フィート、約6m短縮するとイーロン・マスクは説明します。これによって、テスラは、CR誌が「推奨」を外す原因となった"一貫性のない制動"について、批評家を満足させることができるはずです。

また、指摘こそされていないものの急ブレーキ時の制動距離の短縮は、追突や障害物への衝突事故防止にも役立つはずです。

CR誌はおそらく、アップデート後のModel 3のブレーキ性能を再び確認し、推奨評価をつけるかレビューの点数をアップするはずです。というのも、一般のドライバーが日常的に普通に運転している場面では、急ブレーキを何度も繰り返す運転などするはずがなく、本質的な問題ではないから。

おそらくこれで一件落着となるであろうModel 3のブレーキ問題ですが、解決策がソフトウェアアップデートというところが、実は一番意外なことだったかもしれません。いまや自動車のアクセル、ステアリング、ブレーキが電子制御化されているのは珍しいことではありませんが、ブレーキのような安全上重要な機能の調整をソフトの更新だけで済ませていまうということは、ひと昔前にはなかったことでした。

今後はこのようにブレーキの効き具合、ステアリングの重さや、アクセルの応答性もソフトでちゃちゃっと修正できるようになっていくのかもしれません。ただ、ソフトウェア制御が進むと、外部からのハッキングが心配になります。メーカー各社は便利さの追求だけでなく、セキュリティ面でも万全を期すようお願いしたいところです。


By Munenori Taniguchi

※この記事は『Engadget日本版』から許可を得て転載しました。