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フォードは北米市場で乗用車のラインアップを「マスタング」とクロスオーバー風の「フォーカス・アクティブ」に絞り込むつもりだが、米国以外にはまだまだ魅力的な新型モデルが投入されるかもしれない。その1つとして、オーストラリアの自動車メディア『Motoring』は、フォードが「フィエスタRS」の製品化に向けて開発に取り組んでいると推測している。このスーパー・ホットハッチについては、もう4年も前から噂を耳にしているが、現在まで何も発表されていない。もっと遡れば、2004年に発表された「フィエスタRSコンセプト」から14年間も待ち望まれて来たということさえできる。だが、『Motoring』はついにそれが現実になると考えているようだ。その根拠は、同メディアがフォード・パフォーマンス・ヨーロッパのボス、レオ・ロークス氏にフィエスタRSの製品化の可能性について尋ねたところ、ロークス氏は満面の笑みを浮かべ、「コメントはできませんが、とても忙しくしてますよ」と語ったというのだ。

コメントを避けて微笑んだからといって、それがフィエスタRSの開発を意味するとは限らない。もし、ロークス氏のチームが「フィエスタST」(上の画像)よりもさらにホットなコンパクトカーに取り組んでいたとしても、フィエスタRSではなくて、2016年に登場した「フィエスタST200」のような、STのアップグレード版かもしれない。フォード公認チューナーのマウンチューンは、フィエスタSTを最高出力212hp、最大トルク320Nmに向上させるチューニング・キットを販売している。さらに280hpにまで引き上げるキットも発売されたが、それはフォードによる保証が付かない。

その一方で、フォードはこの4年間、フィエスタRS開発の可能性を示唆したかと思えば、否定してその理由を挙げたりしてきた。2014年1月に初めて噂が流れた時は、欧州フォードは口を閉ざし続けた。2016年1月になると、あるフォード幹部がRSブランドは拡大の余地があると言い、先代のフィエスタがモデルチェンジする前にSTをアップデートした際に「今後、また別のモデルが出るかもしれない」と話している。しかしそれから2週間後、2人のフォード幹部が、重役たちはそんな計画を完全に否定していると語り、さらに2017年には、フィエスタSTのチーフ・エンジニアがフィエスタRSの可能性を"断固"として否定した。理由として欧州全土向けのビジネスに適さないこと、そしてコストや重量の増加を考えると4輪駆動の搭載がフィエスタには適さないことなどを上げている。

しかし、現行モデルのフィエスタは「エコスポーツ」と同じプラットフォームを使用しており、エコスポーツにはフォードの4輪駆動システム「インテリジェントAWD」が設定されている。フォードが、RSのパフォーマンスをSTとは「別の次元」と考えていることから推測すると、現行フィエスタSTの最高出力200ps(197hp)と最大トルク290Nmを発揮する1.5リッター直列3気筒ターボ・エンジンより大幅にパワーアップされるだろう。あるいはフォードのエンジニアたちは先代フィエスタSTの1.6リッター直列4気筒ターボ(最高出力200ps、最大トルク274Nm)をチューンして搭載するかもしれないし、ひょっとしたらフォード・パフォーマンスはかつての「フォーカスST」に積まれていた2.0リッター「エコブースト」エンジン(最高出力252hp、最大トルク366Nm)を小さなフィエスタに押し込もうとするかもしれない。

以上のような予想が現実になるとしても、フィエスタRSが登場するのは2019年中期以降になると思われる。そして米国には(もちろん日本にも)導入されることはないだろう。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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