『コンシューマー・リポート』誌、テスラ「モデル3」のブレーキ修正後、同車を再試験すると宣言
米国の消費者情報誌『コンシューマー・リポート』がテスト用に購入したテスラ「モデル3」を再試験すると言っている。同誌が報告していた、モデル3の性能が低くて緊急停止時の制動距離にバラつきが見られたブレーキ・システムを、テスラがファームウェアのアップデートで改善すると約束しているので、それを確認するためだ。

同誌の自動車テスト部門でディレクターを務めるジェーク・フィッシャー氏は、「テスラが無線経由でブレーキをアップデートできるなら、それは自動車業界初のことですが、私たちは喜んでモデル3の再試験を行います」と語っている。

フィッシャー氏の返事のずいぶん疑い深い口調は、無線によるソフトウェアのアップデートで、どのようにブレーキの制動距離を変えることができるのかという我々の懐疑的な見方と同調する。にもかかわらず、もしテスラがそれを可能であるなら、『コンシューマー・リポート』はその改善が成功したと伝える立場にあるはずだ。同誌が他の顧客と同じようにモデル3を購入していることを思い出して欲しい。

モデル3を購入したもう1つのメディア、米国の自動車情報サイト『Edmunds.com』は、制動距離のバラつきについては認識していないようだが、それでも同メディアが報告している60mph(約96km/h)で走行中から緊急停止した際の130フィート(約40m)という制動距離は、やはり平均よりも長い。

率直に言うと、無線によるアップデートでブレーキの問題を修正できるかどうかという疑問によって、自動車にとって極めて重要なシステムに根本的な欠陥があるという、そもそもの事実がうやむやになっている。ブレーキは、タッチスクリーン・インフォテインメント・システムとは違う。顧客の手に渡った後で不具合が見つかったらアップデートで修正すればいいというものではない。『コンシューマー・リポート』と『Edmunds.com』がテストした2台の異なるモデル3に加え、米国の自動車雑誌『Car and Driver』がテストした3台目でも問題が確認されているのだ。自動車メーカーなら新型車を市場に投入する前に通常行っている広範囲にわたる車両試験が、テスラでもきちんと行われていたのかと、モデル3のオーナーがメーカーに尋ねるのは正当なことだろう。

『コンシューマー・リポート』が購入したモデル3にファームウェアのアップデートが施されたら、無線によって何をどのように修正することで、どんな違いが確認できたか、是非とも知りたいものである。


By James Riswick
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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