マツダ、「アテンザ」を大幅改良 内外装からボディにシャシー、エンジンまでさらに進化!
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マツダは24日、フラッグシップ・モデル「アテンザ」の大幅改良を発表。同日より予約受注を開始した。発売は6月21日に予定されている。リフレッシュを受けたエクステリア・デザインは、既に昨年末のLAオートショーで発表された2018年モデルの「マツダ6」で目にした通りだが、米国仕様で採用されたターボチャージャー付き2.5リッター直列4気筒直噴ガソリン・エンジン「SKYACTIV-G2.5T」の日本導入は見送られたようだ。


2012年11月の発売から5年半を経たアテンザは、毎年のように改良が施され進化しているが、今回は2014年に次ぐ二度目のフェイスリフト、つまり大胆な整形手術も受けることになった。

エクステリアのデザインは、新たにメッシュを採用し彫りが深くなったフロント・グリルと、切れ長になったヘッドライトに加え、フロント・バンパーも水平方向を強調し、低くワイドな印象が強まった。19インチ、17インチともにホイールのデザインも刷新され、ボディ・カラーは従来の「ソフルレッドプレミアムメタリック」に替えて、その進化版とも言える「ソウルレッドクリスタルメタリック」(6万4,800円高)が採用された。セダンはリアエンドも変更を受け、テールライトに喰い込んだガーニッシュが特徴的。なぜかこの点、ワゴンは変更なし。ちょっと不憫に思える。


インストゥルメント・パネルからドア・トリム、シートの形状まで大幅に変更されたインテリアには、量産車では世界初となる「Ultrasuede®nu(ウルトラスエード®ヌー)」や、本物の素材感と日本の伝統美に通じる色合いを表現したという栓(セン)の木を使用した本杢(ホンモク)パネルを上級グレードの「L Package」に採用。両側のドアから一直線に伸びたダッシュボードのトリムが室内に広がりを感じさせる。フロントシートにはマツダ初となるシートベンチレーション機能が採用された。アクティブ・ドライビング・ディスプレイは表示方式がフロントウインドー照射タイプに変更され、後部座席のアームレストに小物入れスペースと充電用USB端子を用意するなど、顧客の声に耳を傾けたと思われるアップデートも抜かりない。



エンジンはガソリン2.5リッター直列4気筒「SKYACTIV-G 2.5」に気筒休止技術を採用。ディーゼル2.2リッター「SKYACTIV-D 2.2」は「急速多段燃焼」技術などの採用により、最高出力が従来の175psから190psへ、最大トルクも420Nmから450Nmへ向上した。「走る歓び」をさらに高めるとともに、実用燃費の改善を狙ったという。



見えないところにも改良の手が加えられた。ボディはカウルクロスメンバーの板厚を上げるなど、環状構造のつながりを改善する効率的な補強を施して剛性を上げ、前後サスペンションは構造を一新。これに合わせてタイヤも新開発された。ステアリングギアマウントをリジット化することでステアリングの剛性感も向上。操縦安定性と乗り心地、さらに静粛性も大幅に高まっているという。


安全機能および運転支援機能では、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」が0km/hからの全車速追従機能付となり(AT車のみ。MT車は約30km/hから)、「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」は夜間の歩行者認識精度が向上した。ヘッドライトのLEDユニットを20分割化して夜間視認性を向上させた「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」も新採用されている。

価格は上来より僅かに上がり、ガソリン2.0リッターの「20S」が282万9,600円(6速ATのみ)から、ディーゼル2.2リッターの最上級グレード「XD L Package」4輪駆動の419万400円(6速ATも6速MTも同価格)まで。


現行型では後から登場した「アクセラ」が、次期型には先にモデルチェンジすると言われており、まだまだ現役で頑張らなければならないアテンザだが、今回の多岐にわたる改良でその準備を整えたというところだろう。目先の新鮮味を狙ってオリジナルをイジリ壊すことなく、年齢を感じさせない内外装に若返らせたマツダの手腕は流石と言える。だが、先進的な次期型アクセラが登場した後も、フラッグシップとしての尊厳を保つために、最高出力250hpと最大トルク420Nmを発揮するガソリン2.5リッター・ターボ・エンジンは、切り札として残してあるのかもしれない。

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