Autoblog編集部が考える、スポーティ・バージョンの登場を期待したいコンパクト・クロスオーバー3車種
ヒュンダイのエンジニアが、コンパクト・クロスオーバーSUV「コナ」をベースに高性能な「N」バージョンを開発中というニュースは昨日お伝えした通り。クロスオーバーをスポーティにするために力を注ぐという考え方にはうんざりしてしまう人もいるかもしれないが、我々はそのアイディアに反対しない。日産「ジューク NISMO RS」はとても良くできていたものの、米国では既に販売終了となった今(日本では販売継続中)、残されたスポーティな小型クロスオーバーは、「MINI クーパーS カントリーマン(日本名:MINI クーパーS クロスオーバー)」と「MINI ジョン・クーパー・ワークス カントリーマン(日本名:MINI ジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー)」くらいだ。現在クロスオーバーが大流行しているというのであれば、さらに運転が楽しいモデルもラインアップされるべきではあるまいか。

そんなことを念頭に置きつつ、現在販売されている小型クロスオーバーの中で、パフォーマンス面の強化を受けるのに適したモデルを選んでみた。我々としては、それが理に適っており、実現可能性が高いかどうかも考えながら、仮説に基づいたスポーティでキュートな小型クロスオーバーのリストを作成したつもりだが、本当に現実的かと問われたら自信はない。だが、夢を見ることくらいはできるだろう。


マツダ「マツダスピード CX-3」

このクルマはおそらく、最も実現する見込みが薄い我々の仮説に基づいたモデルだろう。それは単純に、現在のマツダにとって現行モデルのパフォーマンス強化は、優先順位が低いという理由によるものだ。しかし、既に素晴らしいハンドリングとゴージャスな見た目を備えるこの小さなクロスオーバーが、「CX-9」の最高出力250hpを発揮する2.5リッター直列4気筒ターボ・エンジンによる栄養補給を受けたら、どれほど素晴らしいクルマになるだろうと想像せずにいられない。

我々が、仮に「マツダスピード CX-3」と名付けたクルマをこのリストに入れた唯一の理由は、2.5リッター・ターボ・エンジンが小さなCX-3にも技術的に搭載可能であると知っていたからだ。もちろん、本当に量産するためにはフレームに大掛かりな改造が必要になるだろう。だが、もっと簡単に搭載できると思われた「マツダ6(日本名:アテンザ)」にこのエンジンが採用されるまで意外と時間がかかったことを思えば、公算は非常に低いと言わざるを得ない。まずはマツダが「マツダ3(日本名:アクセラ)」にターボを採用するよう、説得に集中するべきだろう(そう、これはマツダのエンジニアや製品プランナーの方に言っているのだ)。


ジープ「レネゲード トラックホーク」

ターボ・エンジン、4輪駆動、6速マニュアル・トランスミッション(MT)と聞いて、皆さんが最初に思いつくクルマは、スバルWRX STI」やフォード「フォーカスRS」かもしれない。まさにその通りなのだが、実はジープのラインアップにも、この3つの特徴を備えたモデルが存在する。「レネゲード」だ。驚いたことに、同社はこの小型クロスオーバーに6MTと4輪駆動を設定しておりフィアット「アバルト500」や「124スパイダー」と同じバージョンの1.4リッター直列4気筒ターボ・エンジンを搭載している。

ただし、その最高出力は160hpと、WRXより100hp以上も劣っており、互角に戦えるわけではない。だが、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のSRT部門のエンジニアであれば、この小さな4気筒エンジンから、さらに大きなパワーを引き出す方法を思いつくのではないかと我々は想像する。より大型のターボチャージャーやインタークーラー、インジェクターを追加し、専門家がチューニングすることによって、まさに「グランドチェロキー トラックホーク」の小型版のような、「レネゲード トラックホーク(サーキットの"鷹")」を作り出すことができるかもしれない。あるいは「トラックチック(サーキットの"ヒヨコ")」になるかもしれないが...。いずれにせよ、コンパクトな車体に強力なターボ・エンジンと6速MT、そして4輪駆動システムを搭載するというアイディアは魅力的だと思う。


トヨタ「TRD C-HR」

リストの最後を飾るのは、ファンキーなトヨタ「C-HR」だ。デザインについては我々の職場でも意見が分かれるところだが、競争の激しいコンパクト・クロスオーバーのセグメントにおいて、個性的で覚えやすいモデルであることは間違いない。議論を呼ぶボディの下には、驚くほど優れたシャシーが採用されており、安定したコーナリングと楽しいステアリングを享受できる。他の小型クロスオーバーと同様、あと必要なものはもう少し大きなパワーだけだ。トヨタはこのセグメントにあまり楽しいターボ・エンジンを持っていないが、新型「カローラ ハッチバック」の最高出力168hpを発生する直列4気筒直噴「ダイナミック・フォース」エンジンと6速MTの組み合わせを移植すれば良さそうだ。チューニングが必要になるだろうが、おそらく180hp程度にアップすることも可能だろう。新型カローラ ハッチバックとC-HRは共にトヨタの最新モジュラープラットフォーム「TNGA」を採用しているため、パワートレインの交換は難しくないはずだ。標準のC-HRに備わる数々の特徴を引き継いだまま、よりスポーティで楽しいバージョンが追加されたら、議論の価値も上がるだろう。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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