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2018 スーパーGT第3戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。GT500クラスでは、#8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀がポール・トゥ・ウィンを達成し、今季初勝利を飾った。

これまで真夏に開催されてきた鈴鹿ラウンドは、今季より第3戦に組み込まれて5月の開催になった。例年より涼しい季節での開催とあって、土曜日午前の公式練習からコースレコードを上回るタイムが連発された。


午後の公式予選においても、サーキットに10m/sを超える強風が吹き荒れたが、この風がホームストレートでは追い風、2コーナーを抜けた先では向かい風となってダウンフォースが稼げる風向きとなり、従来のコースレコードを大幅に上回るタイムが続々記録された。

公式予選Q1で#8 ARTA NSX-GT 伊沢拓也がトップ通過を果たすと、続くQ2でも野尻智紀が昨年までのコースレコードから2.7秒も短縮した1分44秒319というタイムを叩き出してポールポジションを獲得。以下、フロントロー2番手には#100 RRAYBRIG NSX-GT 山本尚樹/ジェンソン・バトン、3番手には#17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大/小暮卓史が続き、1-2-3位をホンダNSX-GT勢が独占した。


迎えた決勝レースでは、鈴鹿サーキットは爽やかな快晴に恵まれた。
計時システムのトラブルによって40分の遅れが生じて決勝レースがスタート。序盤はポールスタートのARTA伊沢が、2位の#100 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトンを大きく引き離すことに成功するが、14周目に立体交差先で#39 DENSO KOBELCO SARD ヘイキ・コバライネンのマシンがスピンしてしまい、マシンをストップさせる。


コースに残ってしまったマシンを回収するためにセーフティカーが導入されると、10秒まで開いていた2位との差がリセットされてしまう。しかし19周目にレースがリスタートされると、伊沢は抜群のリスタートを決め、またしても2位以下を突き放す走りをみせる。

このまま快走が続くと思われた矢先の25周目、今度はデグナーカーブで#16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀がスポンジバリアに突っ込むクラッシュが発生。


この時点で下位のマシンはピット作業を終えていたことから、ここで再度セーフティカーが導入されると、ピット作業を済ませていない上位陣は軒並み下位に沈んでしまうリスクが発生するため、これを嫌った上位3台が同時にピットイン。ピット作業で順位を入れ替えることなく各車コースに復帰し、事なきを得た。定評ある鈴鹿コースマーシャルの迅速な作業によってマシンが回収されたことで、結果的にセーフティカーは導入されず、レースは続行された。


ARTAは野尻智紀にマシンを託すと、その後も終始安定した走行を見せるが、2位RAYBRIG 山本尚貴もアウトラップから気迫あふれる走りで野尻を追いかける。レース終盤には山本はトップに食らいつくが、そこからペースを保つことは出来ず、徐々にARTA 野尻が引き離しにかかる。


結果的にARTAは2位に2秒793の差を守り抜いて今季初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾った。チームは前戦富士ラウンドにおいてGT300クラスで優勝しており、2戦連続の優勝を勝ち取った。


2位には、最後までトップを苦しめながらも仕留めきれなかった#100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/ジェンソン・バトンが続いた。


3位には、4番手グリッドからスタートした#1 KeePer TOM'S LC500 平川亮/ニック・キャシディが入った。スタート直後に3番手の#17 KEIHIN 塚越広大を1コーナーまでにパスし、その後は終始安定した走りを見せた昨年のチャンピオンコンビがLEXUS勢最上位でポディウムの一角をもぎ取った。


なお、日産勢最上位は4番手の#12 CALSONIC IMPUL GT-R 佐々木大樹/ヤン・マーデンボローが入った。さらに予選で最後尾となってしまった前戦富士の覇者、#23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリは、レース中で上位を切り崩す走りで6番手のフィニッシュを果たしてシリーズポイントの上積みに成功している。

次戦の第4戦は6月30日(土)から7月1日(日)に、タイのチャン・インターナショナルサーキットで開催される。

写真協力:正木寛之
写真協力:栗原祥光

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