Related Gallery:2016 Cadillac ATS-V: LA 2014 Photos

キャデラックは、2018年モデルで「ATS セダン」の生産を終了すると決めたようだ。同社広報担当のドニー・ノルドリット氏が自動車メディア『Carbuzz』へ送ったメールによると「次世代のキャデラック・セダン開発に向けた大規模な工場の改修、拡大、設備の一新に伴い、ATS セダンの生産を終了する」とのこと。これまで数カ月にわたり、自動車情報サイト『The Truth About Cars(TTAC)』に投稿された記事内容から推測が繰り返されて来たが、これでATSの生産終了は決定的となった。

昨年12月に『TTAC』は、ゼネラル・モーターズ(GM)米国道路交通安全局(NHTSA)に提出したVIN申請書類に2019年モデルのキャデラック ATS セダンの名前が記載されていなかったと報告。これにより、ATS セダンは2018年モデルを最後に生産終了になるのではないかとの推測が巻き起こった。そして先日、自動車ライターのBozi Tatarevic氏がGMのフリート販売の注文欄からATS セダンが消えていることを発見し、その推測はより確かなものとなったのだ。

4ドアのATSが生産終了になることについては、キャデラックあるいはATSの販売実績に関する数値に耳を傾けていた人なら驚くことはないだろう。キャデラックのヨハン・ダ・ネイシン元社長は昨年夏にも「2019年に3車種のセダンが生産終了になり、1車種はリフレッシュされる」と明白なヒントを残していた。我々は既に今年のニューヨーク国際オートショーでマイナーチェンジを受けた「CT6」を目にしている。ということは「XTS」「CTS」そしてATSが墓場に入ることになる。XTSは悔やみきれない最期となるが、一方でCTSは中型の「CT5」にダウンサイズし、3万5,000~4万5,000ドル(約400~500万円)の価格帯で買い手を狙う。そうなると、3万4,595ドル(約383万円)のATS セダンと被ってしまう。おそらく、ATSは生産終了となるものの、その後継として2020年頃にはクーペ の「CT3」、セダンの「CT4」という名前でコンパクト・ラグジュアリーのセグメントに復活すると予想される。

市場の状況を見ると、米国におけるATSの販売台数は今年4月末の時点で前年同期と比べると7.3%増となっている。とはいえ、2017年には1万3,100台しか売れていない。前年の2016年は2万1,505台、ATSが販売開始された2013年には3万8,319台だったのだ。

キャデラックのスティーブ・カーライル新社長が予想通りの方針を取るとすると、今後登場するであろう「CT5 クーペ 」が発売になるまで、GMは引き続き「ATS クーペ」でこのセグメントのスポーティなモデルを求める買い手を狙っていくと考えられる。また、ノルドリット氏はメールで「キャデラックは将来的にセダンの製品ラインを3車種に絞り、サイズと価格に明白な差を設け、それぞれ異なるセグメントに投入する」と述べている。

ATS クーペ の方は、2019年モデルもこれまで通り3種類のエンジンを搭載して生産が継続される。2.0リッター直列4気筒ターボ(最高出力272hp・最大トルク40.8kgm)と、3.6リッターV型6気筒(最高出力335hp・最大トルク39.4kgm)、そして「ATS-V」に積まれる3.6リッターV6ツインターボ(最高出力464hp・最大トルク61.5kgm)だ。

他にVIN申請書類から分かったことは、CT6で非ハイブリッドの2.0リッター直列4気筒が廃止され、3.6リッターV6がベース・エンジンという位置付けになることだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事
キャデラック、よりコンパクトな高性能セダン「ATS-V」も日本でプレオーダーを受付開始

【ビデオ】キャデラックが最高出力600hpのGT3用新型マシン「ATS-V.R」を発表

【ビデオ】コンパクトセダンの王者争い! BMW「3シリーズ」vsキャデラック「ATS」

■関連動画