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BMWが今月、「M7」の商標登録を再申請した。これは何かを意味するかもしれないし、何の意味も持たないかもしれない。長年の間、BMW「M7」を望む声をうやむやにしてきた同社は、2011年9月に商標登録を申請し、2012年4月に米国特許商標庁(USPTO)から承認を得た。それが無効となる今年4月28日を前にBMWは更新せず、代わりに3日間待機した後、5月1日にこの名称の商標登録を再び出願した。これにより同社は、承認を得るまでの手続きをもう一度踏まなければならないことになった。

BMWによるこの一連の行為が、純粋に知的所有権の保護が目的だったのか、それとも事務的な手違いだったのかは分からない。というのも、BMWは2016年にM7の商標登録を応答の遅れによって拒否されているのだ。あるいは、この名称の使い途について、突如新たに何か考えが浮かんだのかもしれない。

2011年に最初に出願された際には、「2シリーズ」、「X2」、「i3」、「E8」、「グランクーペ」、「M440」、「M10」など、BMWが使用する可能性のある名称と、ロールス・ロイスの「コーニッシュ」、「ドーン」など他の多くの商標が共に申請された。なお、グランクーペやE8、M10などの名称はすでに権利が失効しており、i7やM7の権利期間は現在も続行中のようだ。

この出願以降、2013年には当時のM部門のエンジニアリング責任者で現在はヒュンダイのNディビジョンを率いるアルバート・ビーアマン氏がM7の開発に意欲を示し、2016年には「M5」と「X6 M」と共に路上テストをする、M5のホイールにクロスドリル加工の特大ローターを備えた「7シリーズ」の姿が目撃された(トップの写真)。

とはいえ、BMWは公式にはM7の必要性について否定的な姿勢を取り続けている。

2014年には製品計画を担当する責任者が、米国の自動車メディア『Motor Trend』に対し、アルピナ「B7」と同車が搭載する最高出力591hp、最大トルク800Nmの4.4リッターV8ツインターボ・エンジンについて「我々はアルピナの仕上がりに大変満足しています」と語っている。

2017年初めには、M部門を統括するフランク・ヴァン・ミール氏が、最高出力610ps、最大トルク800Nmの6.6リッターV型12気筒エンジンを搭載する「Mパフォーマンス」モデルの「M760i」について、同車が7シリーズ最高峰の役割を担う存在だと自動車情報サイト『CarBuzz』に語った

BMWがM7を作らない理由は、どうやら社内の人間にしか知り得ないことのようだ。しかし、BMW外部の人間は、B7やM760iがBMW Mモデルと同じではないことを誰でも知っている。今回新たに申請された登録商標が、それを証明することになるかもしれない。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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