【短評】新型トヨタ「プリウスC(アクア)」に米国版Autoblog編集部員が試乗「容赦なくアクセルを踏んでも燃料が減らない!」
トヨタの「プリウスC Four」が米国版Autoblogの編集部にテスト車両としてやって来た。日本では「アクア」という名前で知られるハイブリッド車だ。米国では「プリウス」一族を名乗った上で、"シティ"の頭文字である「C」を加えた車名で販売されている。ちなみに末尾に付く「Four」という言葉は4輪駆動という意味ではない。米国仕様のプリウスCは、装備によって「One」から「Four」までグレードがあるのだ。

筆者がプリウスCを運転するのは久しぶりだったが、普通のプリウスよりも気に入ったことは覚えていた(少なくとも先代のプリウスと比べたらそれは確かだった)。以降、私はモデルチェンジしたプリウスや「プリウス プライム」(日本名:「プリウスPHV」)を運転してきた。だから、Cが到着するとすぐにキーをつかみ取り、家へ運転して帰ってみた。街中やラッシュアワーの高速道路、その上、少し長めのカーブの多い道路などを通る40マイル(約64km)の道のりだ。筆者はこのクルマの曖昧な記憶がなぜ肯定的なものなのか、そしてなぜそのような記憶が残っているのか思い出そうとしていた。

駐車場へ行くと、他の落ち着いた色合いのクルマの中から顔を覗かせている、丸くて明るいオレンジ色のプリウスCの鼻先をすぐに見つけることができた。私はその「タンジェリン・スプラッシュ・パール」と呼ばれるペイントが、先日長期テスト車のガレージに迎えた2018年型フォード「マスタング」の「オレンジ・フュリー」とよく似ているのを見て嬉しかった。ここまではかなり良い感じだ。

「どちらが似合っている?」

編集部のある建物から大通りの)ウッドワード・アヴェニューに出る間も、混雑した道路で車線変更するのに問題はなかった。プリウスCは速いクルマではないが、小さいのでクルマとクルマの間に簡単に入り込める。さらに視界もかなり良く、肩ごしにさっと見渡すだけで1車線ずつ安心して車線変更ができた。45mph(約72km/h)の速度制限に達するまで右足でアクセルを踏み続けると、エンジンは高回転を維持し、ゆっくりと速度を上げて行く。アクセルを踏み込んだ状態で、道にできたくぼみの上を跳ねたときは、45mphがとても速く感じられた。

高速道路では、このか弱い小さなプリウスに容赦なく鞭を打った。おそらく、もっと優しく運転してもスピードを上げられたはずだが、そんなことはどうでも良い。公道で、徹底的かつ安全に、激しくクルマを走らせる機会がどれくらいあるだろう? 燃費を気にするつもりなんて全くなかった。

それでも結局のところ、プリウスCは私の最大限の抵抗にも拘らず、高い燃料消費率を維持してしまった。この道のりにおける平均燃費は40mpg(約17km/L)を少しかける程度。つまり、つまり同車の高速道路燃費43mpg(約18.3km/L)という公称値からそれほど遠くなかったのだ。これには驚いた。

自宅に到着した時、燃料計は満タンのままだった。2歳半の息子は既に私道に出てきていて、私が乗って来た"カッコいいオレンジのクルマ"を熱心にチェックした。ご飯を食べる時間だからそろそろ家の中に戻ろうと彼を説得するまで、2人でフロント・シートに座ったり、リア・シートに座ったり、ドアを開けたり閉めたりを繰り返した。インテリアをじっくり観察してみると、最近試乗した他のプリウスの光沢のあるプラスチックよりもずっと自然な感じがした。今風ではないかもしれないが、私にはこちらの方が好ましく思える。後部座席に座ると、足元の空間は十分に確保されているが、頭上の空間にはとても狭かった。後部座席で長い時間を過ごす必要がなかったことを喜んだ。

翌朝は、春の土砂降りで起こされてしまったが、問題はない。既に昨日の帰り道でプリウスCの走りを楽しんだし、朝の通勤は少しゆっくりしていることが多いからだ。ポッドキャストを聴きながら、「エコ」モードのボタンを押し、職場までのんびりと雨の中のドライブを楽しんだ。編集部まであと8マイル(約12.9km)くらいのところで高速道路から降りた時、平均燃費が55mpg(約23.4km/L)という数字を表示していたことには驚いた。それから一般道を走って会社に着いた時でも54mpg(約23km/L)近かった。

燃料計はまだ満タンを指したままだ。

駐車場でプリウスCから降りて離れて行きながら、私はこのクルマに対して新たな愛着を覚えていた。小さくて、ブンブンうるさくて、遅い上に、ステアリングは特に鈍い。にも拘らず、私はこのクルマをとても楽しめた。アクセルを目一杯踏み込み、他のクルマの間を走り抜けるのは非常に面白かった。できるだけ急いで速度を上げ、それを維持するのは1つの挑戦だったが、小柄なサイズにも拘らず、私が乗った限りでは高速道路でも安定して落ち着いていた。だが、そんなふうに運転しても苦もなく優れた燃費を達成できるという事実が、プリウスCの最も素晴らしい点だろう。


By JOHN BELTZ SNYDER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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