トヨタが「カムリ」と「プリウス」の退屈なクルマというイメージを払拭するため、米国のクロスカントリー・レースに参戦
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トヨタが、ウェストバージニア州、インディアナ州、ケンタッキー州の同社工場に勤務するエンジニアたちによる3つのチームを結成し、「Tire Rack One Lap of America」に出場すると発表した。参戦マシンは、8日間で米国各地にある7つのロードコースを周り、3,675マイル(約5,914km)を走破するこのクロスカントリー・レースにはとても相応しいとは思えない、3台の「カムリ」と1台の「プリウス」というラインアップだ。しかも、カムリのうち最高出力301hpのV6エンジンを搭載した「XSE」は1台しかなく、他の2台はノーマルな直列4気筒を積む「SE」グレードと、ハイブリッド・モデルなのである。

今回の布陣で参戦する目的は、トヨタによれば「地味な日常使い用のクルマ」、つまり面白みのないクルマという両モデルのイメージを少しでも払拭するためだという。ゆえに、少なくともウェストバージニア州チームのカムリSEはちょっとクールな装飾をまとっている。かつてイヴァン・"アイアンマン"・スチュワートがドライブした「T100 Baja Truck」などトヨタの名高いレースカーのカラーリングを想起させる、レッド、オレンジ、イエローを配したレトロなトヨタ・モータースポーツのレーシング・ストライプだ。他の2台は飾り気こそないものの、3台のカムリはアフターマーケットのホイールとハイグリップ・タイヤを与えられ、サーキット走行用にブレーキとサスペンションのアップグレードや安全装備の追加も行われている。一方のプリウスは、タイヤ以外は完全なるストック状態で臨むという。

レースは5月5~12日に開催されるが、この4台は練習走行の時点で既に周囲を驚かせているようだ。インディアナ州工場のエンジニア、ジェームズ・ニコルズ氏はカムリ ハイブリッドについて、「パドックでは他のドライバーからほほ笑ましげに迎えられましたが、コースでオーバーテイクを決めはじめると、和やかな空気が一変しました。イメージチェンジは多少なりとも実現できそうです」と話している。

新型カムリが先代モデルから大幅に改良され、運転を楽しむことさえできるクルマになったことは、我々も実感している。新型カムリに対する米国版Autoblog編集者の所感については、試乗記をチェックしていただきたい。現行型プリウスも、運転が楽しいとまでは言い難いものの、先代に比べるとかなり良くなっている。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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