2019年6月のル・マン24時間レースまで続く長丁場となる、FIA 世界耐久選手権(WEC)スーパーシーズンがいよいよ始まりました。ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた開幕戦スパ6時間耐久レースでは、唯一のワークス参戦チームであるトヨタTS050 HYBRID 8号車(フェルナンド・アロンソ中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ組)が優勝、TS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス組)が1.4秒差の2位でチェッカーを受けました。

開幕前はトヨタにどこまで迫れるかが注目されたノンハイブリッドのLMP1プライベーター勢ですが、結果だけを見ればレベリオン・レーシングの2台が3~4位に2周遅れでつけるのがやっと。それ以下は5周以上の遅れとなっており、スピードの差は歴然としています。

レース前、予選で最速だったトヨタ7号車に、燃料流量計のシリアルナンバーが申告と異なるものだったという凡ミスが発覚。これにより決勝では1周遅れでのピットスタートという重いペナルティを背負うことに。


スタート直後はLMP1のレベリオンが非常に調子の良い走りで、トヨタ8号車を追いあげます。しかし、ストレートスピード重視のマシンセッティングにしたぶんコーナリングで苦しい状況となり、その後はトヨタが次第に独走状態を構築します。

レース折返しとなる3時間経過時には、1周遅れから追い上げてきた7号車がついに総合2位へと浮上、トヨタ勢はマシンにトラブルさえ出なければ1-2間違いなし、という事前予想どおりの横綱相撲的展開になりました。


スタートから5時間が経過しようかという頃、レベリオン3号車と総合3位を争っていたSMPレーシング17号車がスパ名物オー・ルージュの出口付近で大クラッシュし、セーフティーカーが出動。トヨタ8号車の背後にトヨタ7号車が追いつきます。

再スタート後は小林可夢偉のトヨタ7号車がアロンソの8号車を追いかけまわす場面も見られたものの、結局オーバーテイクには至らず、ポジションキープのままチェッカー。トヨタ TS050 HYBRID 8号車が優勝を飾りました。チェッカードライバーを務めたフェルナンド・アロンソにとって表彰台最上段は2013年のF1スペインGP以来、ポール・トゥ・ウィンもこの時以来となりました。


総合3位はM.ベッシェ、T.ローラン、G.メネゼス組のレベリオン R13・ギブソン 3号車が入ったものの、その後の車検にてスキッドブロックの摩耗が規定を超えており失格の裁定。O.ウェッブ、T.ディルマン、D.クライハマー組のバイコレス ENSO CLM P1/01 ニスモ 4号車が繰り上げとなっています。

そのほか、LMP2クラスはR.ルシノフ、J-E.ベルニュ、A.ピッツィオーラ組のG-Drive オレカ07・ギブソン26号車、LM-GTE ProクラスはS.ミュッケ、O.プラ、B.ジョンソン組のチップ・ガナッシ フォードGT 66号車、LM-GTE AmクラスはP.ダラ-ラナ、P.ラミー、M.ラウダ組のアストンマーチン・ヴァンテージ90号車がそれぞれ優勝を果たしました。

なお、LMP2のG-Driveはフル参戦ではないため、チャンピオンシップポイントはLMP2クラス2位のH-P.タン、G.オーブリー、S.リケルミ組のジャッキー・チェン・DCレーシング オレカ07・ギブソン 38号車が獲得しています。