米国の新会社Revoltが、BMW「R71」の中国製レプリカをベースにしたレトロな電動バイクを製造すると発表
リチウムイオン・バッテリー技術を扱う米国の企業、Alternet Systems(アルターネット・システムズ)は、クラシックな1938年型BMW「R71」サイドカー付きオートバイの中国製レプリカをベースにした電動バイクを製造するため、新会社を設立すると発表した。R71は第二次大戦中、ドイツ軍に使用され、1963年の映画『大脱走』ではスティーブ・マックイーンがドイツ軍から逃れるために使ったバイクだ。

新会社の名称は「Revolt Electric Motorbikes(リヴォルト・エレクトリック・モーターバイクス)」で、同社初のモデルは「リヴォルト・クラシック・エレクトリック・モーターバイク」と呼ばれるモデルになる予定だ。同社では、そのベースとなるオートバイが中国製の「CJ750」であると正式に発表している。CJ750は、旧ソビエト連邦時代にBMW R71をコピーして作られたサイドカー付きオートバイ「M72」の、さらに中国製レプリカで、このモデルは現在「長江」というブランド名で複数のメーカーが製造している。

「複数の製造会社からバイクを購入しました。評価は米国内で行う予定です」と、広報を担当するマイク・マーフィ氏は米国版Autoblogの取材にEメールで答えてくれた。

詳しいスペックはまだ発表されていないが、このオートバイはAlternet社のリチウムイオン・バッテリー・システムと組み合わされた電動モーターで駆動することになる。同社によると、製造会社と協力して組み立てを行うという。現在は試作車用に複数のフレームやパワートレインの選択肢を検討しているところで、今年の夏までには試作車の評価と試験の準備を整えるとのこと。その後、年末のホリデー・シーズンを迎える頃に限定数が販売される予定だ。それまでの間に試作車を展示会などで披露することを当面の目標としている。


「現時点では、このR71/M72/CJ750をベースとする電動バイクは主に米国市場をターゲットにしています」とマーフィ氏は語る。「我々のブランドを確立し、自社のリチウムイオン・バッテリー技術を初めて商業的に応用しようとしているところです」。将来的には日常使いのバイクとして新興市場に投入することを計画しているという。

米国テキサス州ダラスに拠点を置くAlternet社は2017年、「Lithium IP Holdings(リチウムIPホールディングス)」を買収した。同社はリチウムイオン・バッテリーの技術で米国において10の特許を取得しており、軍や政府系の仕事にも広範囲に手を広げている。会長兼CEOであるランデル・トルノ氏は米国陸軍の中佐を務めた経歴の持ち主で、2007年のイラク戦では青銅星章を受勲し、エチオピアでも軍務を果たした。退役後は平和維持シニア・アドバイザーとして米国務省で勤務していた。また、リチウムIPホールディングスのエド・ボレン社長は、米国海軍出身で諜報機関や国連の武器査察チームで幅広く活動していた経歴がある。

しかし、そんな経歴が、電動オートバイの会社を立ち上げ、製品を製造し、販売することに関して、どれだけ実践的に役立つかは不明だ。親会社のAlternet Systemsについても多くは知られていない。

長期的にRevolt社は年間1億3,000万台、13兆円規模となる世界の二輪車市場に向けて製品を投入し、電動バイクを交通手段として必要とする顧客を開拓していくという。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー



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