北朝鮮キム委員長、訪問先では随行するトイレ付き車両を使っている事が明らかに
キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の一挙一動に世界が注目する中、委員長の周辺警護にも細心の注意が注がれている。4月27日に行われた韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領との南北首脳会談においては、その警護はキム委員長の排泄物にまで及んだようだと、会談前の4月25日付けで『ワシントン・ポスト』紙が伝えている

キム委員長は外遊の際に飛行機を利用しない。委員長就任以来初の外遊となった先日の中国・北京訪問時にも特別列車が使われた。北朝鮮のキム政権については数々の逸話があるが、その中でも今回の排泄物に関するものは特に奇妙だ。キム委員長が北朝鮮国内を移動する際には、今回の首脳会談出席のためのパンムンジョム(板門店)訪問も含めて、トイレを装備した特別なクルマが随行するというのだ(写真のように、キム委員長は父親の代から公用車としてメルセデスを愛用していることが知られているが、このトイレ付き車両がメルセデスかどうかは不明)。

「北朝鮮の最高指導者が旅をするときには、一般のトイレを使わずに済むように、委員長専用のトイレ設備が随行するのです」と脱北者のイ・ユンゴル(李潤傑)氏が『ワシントン・ポスト』紙に語っている。イ氏は2005年に北朝鮮から韓国に亡命、現在は北朝鮮戦略情報センターの代表を務める人物である。

この専用車について外の世界がその存在を知ったのは、脱北者らの話や、ソウル発信の北朝鮮専門ニュースサイト『DailyNK』が独自の北朝鮮の情報源からの話として伝えた記事からである。最高指導者が、まさか訪問先の民家のトイレを使うわけにもいかないのは明らかだ。排泄物とて厳重に警護されねばならないのだ。

『DailyNK』によると、車列の中には委員長専用のトイレカーがあるそうで、さすがは北朝鮮の最高指導者である。また、"便"を定期的に調べれば、委員長の健康状態をチェックすることができる。これにより、海外のスパイが委員長の健康状態という情報を得ようとするのを防ぐこともできるわけだ。

「排泄物には委員長の健康状態に関する情報が含まれているので、残して行くわけにはいかないのです」とイ氏は語る。

この記事は『DailyNK』に去る2015年に掲載されたものだ。翌年、米国カリフォルニア州ミドルベリー国際大学院モントレー校東アジア核不拡散プログラム部長のジェフリー・ルイス氏が、核保有国である北朝鮮に先制攻撃をかけることを推進する人たちには、この極めて重要なトイレカーに狙いを定めてもらおうと、冗談を飛ばしている。

ルイス氏は「世界中の情報機関が外国首脳の健康状態をモニターしているのです。ただ、そこから得られる情報への期待は、現実的であるべきです」と外交・国際問題をテーマにした米国の雑誌『Foreign Policy』に記している。


By GREG RASA
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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