セダンとSUVを掛け合わせた「ヴィジョン メルセデス・マイバッハ アルティメット ラグジュアリー」は後部座席に茶器一式を装備
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メルセデス・ベンツが北京で「ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ アルティメット ラグジュアリー」と呼ばれるコンセプトカーを発表した。セダンとSUVの掛け合わせたこの風変りなルックスのクルマは完全電気自動車で、搭載する4つのモーターが最高出力750psという途方もないパワーを発生する。80kWhのバッテリーと組み合わせた場合、同車は新欧州ドライビングサイクルで航続距離500kmを実現するという。さらにこのクルマは、出力350kWの直流充電器による超急速充電にも対応し、わずか5分間の充電で100kmの距離を走行可能になるとメルセデスは主張している。

3ボックス型セダンと車高の高いSUVを掛け合わせた個性的なデザインは、このクルマが中国で発表されたことと関係がある。つまり、セダンとSUVはどちらも中国の市場で最も人気が高いボディ・スタイルであるというのだ。伝統的なセダンよりも高い着座位置は、「崇高な運転感覚」に加え顧客が求める「守られている感覚と安心感」が得られるとメルセデスは説明する。

Vision Mercedes-Maybach Ultimate Luxury, Auto China 2018   Vision Mercedes-Maybach Ultimate Luxury, Auto China 2018
インテリアに目を向けると、中国にインスパイアされたという要素が2つある。1つ目はメルセデスが"マジックウッド"と呼ぶエボニー(黒檀)のウッドトリムだ。これは中国の伝統的な家具に使われる木だという。そして後部座席には、ローズゴールドで刺繍が施されたフルアジャスト機能付きの2つのホワイトレザー・シートの間に、茶器が一式備わる。急須や茶碗が全て揃っているだけでなく、実際に数種類の茶葉も用意されている。それらは、照明や音楽、香りを組み合わせてムードをつくる同車のリラクゼーション・モードと組み合わせて使用することができる。

現在のところ、メルセデス・ベンツのラインアップにこのベースとなりそうなボディ・スタイルのモデルは存在しないため、このコンセプトが市販化されるだろうとは言い難い。しかし、クロスオーバーSUVの市場は依然として好調が続いており、アウディBMWなどのライバルが大型で高級なSUVを揃えていることから考えると、独自モデルではなくても、メルセデスがいつ「GLS」クラスをベースにしたマイバッハ・モデルを登場させても我々は驚かないだろう。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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