フォード、協力関係に基づきGMが開発した9速トランスミッションに不満を表明「重量とコストが増すのに大して燃費が向上しない」
Related Gallery:2018 Ford Mustang: First Drive

行政による規制がますます高まる環境対策に向けた燃費向上とコスト削減を目指し、フォードゼネラルモーターズ(GM)が協力して9速と10速のオートマチック・トランスミッション(AT)を開発すると発表したのは5年前のこと。しかし、ここに来てフォードがGMの開発した9速ATに不満の意を表明し始めた。

自動車業界情報メディア『Automobile News』によると、GMが開発した9速ATは期待したほどの燃費向上が達成できず、コスト増とギアがひとつ増えたことによる重量増を正当化できないとフォードが苦言を呈し、フォード「エッジ」「トランジット コネクト」リンカーン「ノーチラス」などに8速ATを採用するというのだ。

フォードは「10R」と呼ばれる10速ATで開発のリーダーシップを取っており、それを2018年型の「F-150」(「パワーストローク」ディーゼル・エンジン搭載車を含む)や「マスタング」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」などに搭載。GM側もこれを2017年型シボレー「カマロ ZL1」や2018年型キャデラック「エスカレード」などに採用している。このトランスミッションは後輪駆動車用だが、GMの9速ATは前輪駆動車用である。代わりに今回フォードが採用する8速トランスミッションのうち、1つはGMの9速からギアをひとつ除いたもので、もう1つの高パフォーマンス車に使われるものは、両社が以前のパートナーシップで共同開発した6速トランスミッションを基にしている。

GMは、同社の9速トランスミッションには改良が加えられ、ドライビング・エクスペリエンスも向上しているとして、これまでに2017年型シボレー「マリブ」、2018年型「エクイノックス」と「トラバース」やビュイック「ラクロス」をはじめとする9車種に採用、「エンビジョン」2019年モデルにもオプションとして設定されることになっている。ただし、燃費の向上については現段階において些細なものか無いに等しいとされている。

一方、フォードは2015年に11速トランスミッションの特許を申請している。


By Sven Gustafson
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事
シボレー、新型「カマロ ZL1」に採用する10速ATはポルシェの「PDK」を凌ぐと主張

【レポート】フォードが11速トランスミッションの特許を申請

■関連動画