レクサス、旗艦モデル「LS」にプラグイン・ハイブリッド、電気自動車、燃料電池車という3つのバージョンを検討中
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レクサス「LS」は、4年ほど前から水素燃料電池車(FCV)の投入が噂されていたが、ここにきてさらなるオプションが検討されていることが明らかになった。同モデルの開発担当チーフエンジニアである旭利夫氏が、オーストラリアの自動車メディア『GoAuto』による取材に対し、プラグイン・ハイブリッド、完全な電動、そして水素燃料電池という3種のパワートレイン全てを検討中であると語ったのだ。旭氏は発表時期については明言しなかったが、これらが揃えばLSのラインナップはドイツのライバルに対する大きな強みを得ることになるだろう。

ここ数年のLS関連の報道では、現行の第5世代は水素燃料自動車になるという予想が多かった。オーストラリアの自動車情報サイト『Motoring』の2014年末の記事では、2017年までにLSのFCVが登場すると予想していた。また日本経済新聞のアジア経済ニュースを英語で伝える『Nikkei Asian Review』の2015年10月の記事では、2020年の東京五輪前後にはレクサスがFCVを登場させると書いている。記事掲載後に開幕した2015年東京モーターショーでレクサスは、燃料電池の搭載を想定した「LF-FCコンセプト」を発表した。『GoAuto』は当時、レクサス幹部が燃料電池パワートレインは「思っているより早く」製品化されるかも知れないと語ったと報じている。翌年には英国の『Autocar』が、LSの後継モデルとして「LF-FC」が量産化されて2020年までに発売されると報じ、昨年はレクサスが「LF-FC Concept」を商標登録している。

レクサス、旗艦モデル「LS」にPHEV、完全EV、水素燃料モデルを設定し、ラインアップ拡充を検討か
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レクサスのプラグイン・ハイブリッドと完全電気自動車に関する技術詳細はまだ分からないが、同社がさらにパワフルなハイブリッド・システムを開発中であることは分かっている。現行のハイブリッド・システムはエンジン単体で最高出力299psと最大トルク356Nmを発生する自然吸気の3.5リッターV6エンジンをベースにしているが、非ハイブリッドの「LS500」が搭載するV6エンジンは同じ排気量ながら2基のターボチャージャーを備え、422psと600Nmを発揮する。新しいハイブリッド・システムではそのツインターボ・エンジンを使用すると噂されており、これによって2つの問題が解決する。すなわち、パワートレインの改善で重視されるスムーズな走りと、そしてもう1つはメルセデス・ベンツBMWプラグイン・ハイブリッドのフラッグシップ・モデルと少なくとも互角に争えるパワー・スペックになることだ。もし、本当に燃料電池パワートレインを搭載するLF-FCが2020年に登場するのであれば、その時には従来型のハイブリッドは退役し、レクサスの代名詞であるベルベットのような洗練さを備えたプラグイン・ハイブリッドを投入する絶好のタイミングとなるだろう。

完全電動のLSが登場する時期についてはもう少し遅れる可能性がある。というのも、トヨタは昨年、全固体電池という画期的な技術を発表し、2022年を目途に市場に送り出したいとしているからだ。決して安価なテクノロジーではないため、製品化第1号としてフラッグシップのLSに搭載するのは最適であり、2020年に登場すると言われているメルセデス・ベンツのEVセダン「EQ S」にも対抗できることになる。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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