今年はフォード「コブラジェット・マスタング」の誕生から50周年に当たる。そして当然のことながら、フォードはこれを祝して、ドラッグレース仕様の現代版コブラジェットを生産すると発表した。生産台数は68台限定で(68の意味がお分かりだろうか? これは、初代コブラジェットが「NHRAウインターナショナルズ」でデビューを果たし、優勝に輝いた1968年に因んでいる)、ボディ・カラーはレース・レッドとオックスフォード・ホワイトの2色が用意される。「マスタング」の市販モデルで史上最速となる新型コブラジェットは、クォーターマイル(0-402m/h)を8秒台半ばで走り切り、その時の速度は240km/hを超えるという。2016年モデルのクォーターマイルも8秒台とされていたが、おそらく8秒台後半だったと思われる。

この速さは、搭載するスーパーチャージャージド「コヨーテ」V8エンジンによるものだ。今回は従来よりも排気量が200cc拡大され、5.2リッターとなった。マスタングの独立懸架式リア・サスペンションはドラッグレースに合わせ、9インチのソリッド・アクスルを備える4リンク式サスペンションに替えられている。

パワフルなダッジチャレンジャー SRTデーモン」とは違い、購入したら手を加える必要なしに、そのままNHRA(全米ホットロッド協会)のレースに出場可能なコブラジェットは、NHRA公認ロールケージとFIA公認レーステック製レーシング・シートを装備。さらに、ドラッグレース仕様のコイルオーバー・サスペンションと特別にデザインされた50周年バッジ付きのウェルド製レーシング・ホイールも装着されている。ただし、コブラジェットはデーモンのように公道を走行することはできない。車両識別番号(VIN)が付与されておらず、登録することができないからだ。それでも間違いなく、フォードが製造する68台は全て完売してしまうだろう。価格はまだ発表されていないが、2016年モデルは10万ドル(約1,070万円)以下であったため、今回も同じような価格帯になると予想される。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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