季節外れの寒さにも怯まず、フォード「マスタング」の誕生日を祝うミーティングにファンが集結!
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フォード「マスタング」が誕生から54年を迎えた。良い具合に"中年"になったにもかかわらず、マスタングやその派生モデル全てに向けられる情熱はかつてないほど強くなっている。もちろん、販売台数もそれについて能弁に語る。フォードは昨年、12万5,809台のマスタングを売ったが、これは世界中のどんなスポーツカーよりも多い数字だ。しかし、その数字が全てを物語る訳ではない。実際、地元の"カーズ&コーヒー"と呼ばれるカーミーティングや、ミシガン州ディアボーンにあるフォード本社で雪の舞う中行われたパーティを訪れたら、その意味がわかるだろう。


全てのポニーカー・ブームの火付け役となったマスタングは、現行で6代目だ。もちろん、これまでには駄作もあったが、ほとんどの場合、各モデルは前作の改良版だ。毎年、フォードは1964 1/2年型と呼ばれる初代マスタングがリリースされた4月17日に本社で"カーズ&コーヒー"を開催する。通常、4月のデトロイトは過ごしやすい。長い冬の間、ガレージに眠っていたクルマが外に出始め、オーナーたちはオドメーターの走行距離を伸ばすのにワクワクするのが常である。しかし、今年はそうはいかなかった。

今年の春は、異常に寒く厳しいものだった。週末にかけて氷雨を伴う暴風に見舞われ、筆者自身を含む数千人が停電の影響を受けた。氷でなければ、冷たい風と雪だ。象徴的なクルマの誕生54周年を祝うには絶好の気候とは言えないだろう。当日の朝は路面に雪が積もっており、それは1日中残ると予想されていた。それでも、筆者はパーティに招待されていたし、ポケットには最近リフレッシュされたばかりの2018年型フォード「マスタング GT」の鍵を持っていたため、行かない訳にはいかなかった。


正直に言うと、今回のミーティングで何が見られるのか、あまり期待はしていなかった。現行型や先代のマスタングが集まることは分かっていたが、それらは一見の価値があるというにはまだ新しく、晴れた日も雨の日も日常的に使われているクルマだ。"FOXボディ"(3世代目マスタング)や"SN-95"(4世代目マスタング)も珍しくはない。しかし、雪さえ舞い散る中、初代マスタングに乗って来るオーナーがいるとは思わなかった。この寒さでブレーキを踏む際の判断を誤る愚か者がいないとは限らないからだ。筆者はマスタング・ファンの情熱を過小評価していたようだ。

イベントが始まってから約1時間後に私は会場の駐車場に到着した。周囲にはたくさんの最近のモデルがあり(中にはバンパーやエキゾーストから氷柱を下げているクルマもあった)、その一方で決して数は多くないものの、旧いクルマも並んでいた。フォードの従業員によると、参加者は朝7時半頃から並び始めたという。


集まったクルマよりも印象的なことは、雪と風による寒さの中、多くの人々がクルマの周囲を歩き回り、写真を撮ったり、他のオーナーと会話したりしていたことだ。中にはマスタング・オーナー以外の人も少なくなかった。彼らが乗ってきたクルマは裏の小さな駐車場に隔離されていたのだ。また、注目を浴びていたのは旧いモデルだけではなかった。人々は新型「ブリット・マスタング」や「GT350R」の写真も撮りたがっていた。特に新色の「ニード・フォー・グリーン」で塗られたモデルを興味深く見つめる人は多かったようだ


時代は移り変わり、人々の嗜好も変化した。電気自動車や自動運転は、54年に及ぶマスタングの歴史が象徴するものとは対照的に感じられる。だが、マスタングはこれからも長く生き残っていくことだろう。昨年だけで12万6,000台近くのマスタングが世界中で新しいオーナーの元に嫁ぎ、最新モデルの「GT」は最高出力460hpを発生するに至った。ファンは当分の間、彼らのV8エンジンを搭載するスポーツカーを放棄する気はない。

マスタング、誕生日おめでとう。これから先もずっとよろしく。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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