【短評】新型レクサス「GX460」に米国版Autoblog編集部員たちが試乗 「古代の恐竜のようなSUVだが、優れた面もある」
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レクサス「GX460」は2009年後半に発売されて以来、多少のマイナーチェンジはあったものの、現行の2018年モデルも基本的には同じだ。トヨタの「ランドクルーザープラド」をベースとし、北米で販売されているSUV「4ランナー」とプラットフォームを共有する。レクサスのラインアップでは「RX」とフラッグシップ「LX」の間に位置するモデルだ。登場から年数が経っているにも関わらず、米国では2017年に販売数が増加したのみならず、「GX」としては2005年以降で最高の売れ行きを記録した。ガソリン価格の下落をその理由として挙げたがる人もいるだろうが、実はとにかくみんなSUVが欲しいのだ。

今回、我々が試乗したGX460はベース・グレードで、オプションとして装備されているものはナビゲーションだけ。シート・ヒーターも高級オーディオも、ブラインドスポット・モニターやアクティブ・クルーズコントロールのような運転支援機能も装備されていない。実直な基本仕様とも言えるが、GXがいかに時代から遅れているかを強調することにもなっている。


Greg Migliore 編集主任
GX 460はボディ・オン・フレーム構造でV8エンジンを搭載、3列シートを備える。乗り心地はよく機能的だが、同じセグメントにおける少なくない他の選択肢と比べると、際立つ点があまりない。スタイリングは好みが分かれるだろうが、ある意味では面白みに欠けるとも言える。スピンドルグリルは不恰好で場違いに見え、レクサス最新のデザイン言語を間違って解釈したかのようだ。僅かに張り出したフェンダーにも特に魅力は感じられない。

4.6リッターV型8気筒エンジンの最高出力は301hpに過ぎない割に、燃費は市街地で約6.3km/L、高速道路で約7.6km/Lと大食いだ。6速オートマチック・トランスミッションを介して車輪に伝わるパワーの出方は上出来だが、発進時に緩慢な印象を受ける。インテリアは上質な素材が使われ、直感的に使いやすいレイアウトとなっており、十分に満足できるものだ。視界はよく、車高も高く、自信をもって運転操作を行うことができる。しかし、8インチのマルチメディアスクリーンはいただけない。小さく感じられ、これまでに見たものと比べてもそれほど多くの情報が得られるわけではない。

総合的に見て、GX460に対する私の評価は、同じセグメントの他車と比較して「C+」というところだ。妥当な仕上がりではあるが、旧くて魅力的な要素を欠くことが理由だ。そうは言っても、レクサス支持者で獣のような3列シートのSUVを求める人になら気に入るだろう。ブランドにこだわらない人なら、他に良い選択肢がある。


Reese Counts 共同編集者
レクサス GXは、もう古い。そんな概念は取っ払ってしまおう。確かに、2009年後半から大きく変わることなく販売され続けているが、それだけで話は終わらない。力強いV8エンジンと本物の4輪駆動システムを持つ伝統的なボディ・オン・フレーム構造のSUVなんて、今やほとんど絶滅危惧種だ。人々はそんな巨大なSUVから離れ、より快適で燃費の優れたクロスオーバーに定着していった。レクサスのラインアップで米国における2018年1月から3月までの販売実績を見ると、GXが5,691台であるのに対し、RXは2万3,790台。価格の違いによる影響も多少はあるが、それよりも顧客の嗜好が変わったのだ。

「シートヒーターのスイッチはどこにいったのだろう」

インテリアも時代遅れな印象だ。我々が試乗したベース・グレードのモデルに役立つ機能はなかった。上級トリムに備わる4輪駆動の設定やシートヒーターなどのスイッチが取り除かれ、空きスペースが大きく広がっているだけ。見た目は安っぽく、同乗者に残念な気持ちを抱かせる。トヨタの最悪なインフォテインメント・システムにも困惑した。試乗したスタッフの中には、Bluetoothが接続できないという問題を経験したものもいた(もちろん、我々の使用しているスマートフォンが最新アップデート済みであることは確認した)。USBポートが1つしかないというのも、競合モデルに差をつけられてしまう。


...とは言うものの、ドライビングは実に楽しめた。ボディ・オン・フレーム構造のため驚くほど落ち着いていて、乗り心地は素晴らしかった。これにはオフロード仕様のやわらかいサスペンションや、最近では見なかったほど大きなタイヤのサイドウォールも貢献している。シートは私の身体を完璧に包んでくれた。新居を探してデトロイトの市街地周辺を走り回っている間に座り続けているには最高の場所だ。確かにV8エンジンは比較的パワーが控えめかもしれないが、交通に合わせて運転する分には十分に力強く感じられる。サウンドも良い。

私はとても気に入ったので、実際に帰宅してからオンラインで中古車を探してみた。2010年モデルなら、実質的に今回試乗したクルマを買うのと変わらない(いくつかのビジュアル的なアップデートを差し引いて)。私はずっと、大陸旅行用の優れたオフロード車が欲しかった。GXはそれに相応しい能力を有する。古代の恐竜のようなクルマかもしれないが、魅力的で快適なクルマでもある。

2018 Lexus GX 460 is still a dinosaur. http://bit.ly/2qjzEvW

Posted by Autoblog on Tuesday, April 10, 2018


スペック
エンジン:4.6リッターV8
最高出力:301hp
最大トルク:45.5kgm
エンジン搭載位置:前
トランスミッション:6速オートマチック
0-60mph(約96.6km/h)加速:7.8秒
最高速度:177km/h
駆動方式:4輪駆動
車両重量:約2,327kg
乗車定員:7名・3列
荷室容量:最大約1,832リッター
燃費:市街地約6.3km/L・高速道路約7.6km/L
試乗車価格:5万4,380ドル(約585万円)


By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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