ブルーの新型ボルボV60 ポールスター」と共に、カナダ国境に繋がる米国ミシガン州のポートヒューロンにあるブルー・ウォーター橋を訪れた。現行モデルは今年で最後になるが、生産開始から数年を経ても、まだまだパフォーマンス・ワゴンとして楽しく走れるクルマだ。

先ほども言った通り、このV60はもう旧い。2010年に発表されたとき、ボルボはフォードの傘下にあった。それから8年後の現在、V60 ポールスターは変化の時を迎えている。その最大の変更は、ターボチャージャー付きの3.0リッター直列6気筒エンジンが廃止され、ツインチャージャー、すなわちターボチャージャーとスーパーチャージャーを備える2.0リッター直列4気筒に替わったことだ。8速オートマチック・トランスミッションと組み合わされるこのエンジンは、最高出力367psと最大トルク470Nmを発生する。


(アクセルを踏み込んで)うははは。速かった!

我々のスタッフの中には、ボルボのワゴンを大好きな者がいる。Reece Counts共同編集者はそんなクルマに囲まれて育ったという。彼の祖父はボルボ「1800ES」を所有していたそうだ。一方で筆者のボルボとの関わりは、それほど華やかなものではなく、大学生の頃、ボルボの「740 エステート」を所有していた友人に運転させてもらっていた、という程度だ。V60 ポールスターは、これら2台とは明らかに異なるクルマだが、登場から結構な年月が経つにも関わらず、見た目は古さを感じさせない。

同車は数年が経過していても古くさく感じない。ポールスターの「レーベルブルー」と呼ばれるこの色は、クルマのボディ・カラーで私の最近のお気に入りだ。多くのメーカーが、この系統のブルーを展開している。フォード「シェルビー GT350」のグラバー・ブルーや、フォード「フォーカスRS」のニトロ・ブルー、スバル「WRX STI」のハイパーブルーなど、どれも素敵なカラーだ。


インテリアについて少し話そう。インテリアは、ボルボが他のどの自動車メーカーより得意とする分野だと私は思う。特にブルーのステッチとレザーシートとのコントラストなどは素晴らしい。しかし、このインフォテインメント・システムは刷新されるべきだろう。このクルマで唯一、古さを感じる箇所だ。私はスーパーチャージャーの"鳴き声"が特に好きというわけではない。それでもこの4気筒エンジンが奏でるサウンドの良さには本当に驚かされた。

次世代型V60は既に発表されているが、そのルックスはこのクルマと大きく異なるものになる。「トール・ハンマー」と呼ばれるヘッドライトとハイブリッド・パワーを搭載し、0-100km/hまで4.8秒で加速するという。このポールスターより0.03秒遅いだけだ。次世代型V60のポールスターに関する情報はまだ耳にしていないが、さらに速くなることは間違いないだろう。

今回試乗した車両の価格は6万2,595ドル(約670万円)。ベース・グレードの「V60 T5 AWD Dynamic」より2万ドル(約215万円)以上高い。それだけの金額を払う気になるのはボルボの熱心なファンだけだろう。だが、全世界限定1,500台のV60 ポールスターはエンジンからシャシーに内外装まで、全てが独特で特別だ。とはいえ、私ならその資金を他のことに使う可能性が非常に高い(ちなみに日本仕様のV60 ポールスターは30台の限定販売で、消費税込み価格は879万円です)。



By CHRISTOPHER MCGRAW
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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