レクサスが4月25日に開幕する北京モーターショーで発表を予定している新型「ES」の画像を公開した。

日本では馴染みがないESという名前は、実はレクサスの顔とも言えるフラッグシップ・セダン「LS」と並ぶ長い歴史を持つ。1989年のレクサス設立当時、トヨタの「カムリプロミネント」をベースに新たな高級ブランドに相応しい化粧と装いを与えて投入されたESは、以来5度におよぶモデルチェンジを経ながらレクサスのミドルクラス・セダンとしてブランドを底支えしてきた。日本では2代目から4代目までトヨタから「ウインダム」として販売されていたが、レクサス・ブランドの国内展開が開始しても"昇格"させてもらえることなく、ほどなく販売終了となっている。

だが、海の向こうで生き続けるESに目を向ければ、当初はV6エンジンのみであったパワーユニットも、現行型には直列4気筒エンジンやハイブリッドが搭載され、モデル末期となった2017年にも米国では5万1,398台と、依然としてレクサスの乗用車(SUVを含まず)ではダントツの販売台数を維持。ベースとなったトヨタ「アヴァロン」の3万2,583台を大きく上回る。


7代目となる新型ESは、今のところエクステリアの画像が公開されているだけでパワートレインやインテリアについては未発表だが、おそらく今年1月の北米国際オートショーでデビューした新型アヴァロンと同様、トヨタの新しい「TNGA」プラットフォームに2.5リッター直列4気筒「ダイナミックフォース」エンジンを組み合わせた最新ハイブリッドが採用されると思われる。もちろん3.5リッターV6ガソリン・エンジンも用意され、レクサスのセダンとしては現行唯一の前輪駆動を踏襲するだろう。

欧州では旧態化した「GS」の販売を終了し、新型ESが中型セダンの顧客を引き継ぐという報道もあるが、GSのような後輪駆動のスポーツ・セダンを好むユーザーを本気で取り込めるクルマに新型ESは仕上がっているのか、それともGSも新型が近々登場を控えているのか、現時点では不明だ。


レクサスでは新型ESについて、「これまで世界中でご愛顧頂いてきたお客様の期待を超えるため、ESの原点と言える『上質な快適性』をさらに進化させました。また、新世代LEXUSとして、デザインや走りも大きな変革を遂げています」と述べている。

やはりGSの後継を担うのは無理があるのでは...。