メルセデスAMGのムアースCEO、次期型「C 63」にハイブリッドと4輪駆動の採用を示唆する
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自動車の世界は今後10年間で状況が大きく変革し、頑なに変化を拒んで来た象徴的な存在にも電動化は訪れることだろう。オーストラリアの自動車メディア『Car Advice』が、メルセデスAMGトビアス・ムアースCEOに同社のハイパフォーマンスカーの未来についてインタビューしたところ、ムアースCEOは「次世代のメルセデスAMG C 63はハイブリッドになります。これは当然の流れです」と語ったという。加えてAMGがこのC 63の後継モデルを4輪駆動にする可能性も示唆したそうだ。

パフォーマンスカーを製造するメーカーとして、AMGも他社と同じく数々の難問が立ちはだかる障害物レースを走っているわけで、その障害の中でも最も重要な2つが、顧客の求める大きなパワーと、政府の求めるクリーンな排気である。先日マイナーチェンジしたばかりの現行型AMG C 63 Sは、4.0リッターV型8気筒エンジンが最高出力510psと最大トルク700Nmを発揮する。ムアースCEOは「我々はクリエイティブでなければなりません。私はパフォーマンスの向上を追求していますが、それは必ずしも気筒の数と連動しません」と述べている。プラグイン・ハイブリッドとなる次期型「SL」は800hpを超える合計最高出力を発揮すると噂されているが、同社のラインナップ全てがよりパワフルになると考えるのは妥当だろう。そのパワーアップを合理的に行うためには、メルセデスが2019年に発表する電気自動車「EQ」のラインナップに使われるテクノロジーを、AMGが採り入れないという理由はないのだ。

ムアースCEOは「バッテリーと電動システム全体に関して"オールウェイズ・オン戦略"」を利用すると強調している。したがってこのテクノロジーは、AMG「53」シリーズに採用されているマイクロ・ハイブリッドのパワートレインに似ていて、しかしそれよりさらに強力なものになると想像できる。例えばメルセデス・ベンツ「CLS 450」に搭載されている新型の3.0リッター直列6気筒ターボは最高出力367ps、最大トルク500Nmを発生するが、そのエンジンとトランスミッションの間に電気モーターを搭載してハイブリッド化すると、AMG CLS 53ではそれぞれ435psと520Nmに引き上げられている。次期型C 63では電気によるアシストをさらに強め、6気筒+電気モーターで現行のV8を上回るパワーを得ることも可能だろう。また、それを考えると、次期型C 63が53シリーズと同じ4輪駆動になるという話も納得いく。

現行のW205型Cクラスはデビューからまだ4年しか経っておらず、最近リフレッシュされたばかりなので、新たなAMGの革新を実際に見ることができるのは今から数年後になることは間違いない。先に新型SLクラスのAMGバージョンが発表されるだろう。このアイコン的モデルについて、ムアースCEOは「現行型とは全く違ったものになるでしょう」と語っている。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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