50年間ミュージアムに展示されていたメルセデス・ベンツ「300SL」ガルウイングがオークションに
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1950年代中期に登場したメルセデス・ベンツ300SL」"ガルウィング"こそが、最初のスーパーカーだという説もある。1954年の発表当時、300SLは確かに他のどのクルマとも違っていた。最高出力212hpを発揮する直列6気筒直噴エンジンを搭載し、世界最速の市販車だった。モータースポーツにおける輝かしい戦績と、今でも人目を惹くガルウイング・ドアによって、300SLはメルセデス・ベンツのクラシックなクーペ の中でも特別な地位を保ち続けている。


写真の鮮やかな赤い1957年型300SLは、今度の週末に米国フロリダ州フォートローダーデールで行われるRMサザビーズのオークションに出品される。このシャシー・ナンバー7500071は、最後から5番目に製造された300SLクーペ で、過去に所有したのは3人のオーナーだけだ。最後のオーナーが買い取った後、1968年から40年以上もの間、ACD(Auburn Cord Duesenberg)オートモービル・ミュージアムに展示されていた。ボディ表面には艶が見られるが、今までレストアされたことはなく、オリジナルの塗装がほとんど保たれている。走行距離計の示す3万6,375マイル(約5万8,540km)という数字は、1968年以降増えていない。ダッシュボードには純正オプションのベッカー・メキシコ製ラジオが装備されている。


もう1つ特筆すべき点は、落札価格の全額がミシガン州ジャクソンのYMCAに寄付され、新たな施設の建設資金になるということだ。このガルウィングの予想落札価格は、100万〜130万ドル(約1億740万〜1億4,000万円)となっている。


当時の純正オプションだったというブラックのレザーシートには裂け目など見当たらないものの、長い年月によって色が落ちてしまっている。これと同じレザーは現在入手困難とのことだが、今なら当時と同じサプライヤーから供給されている、純正と同じ素材を使ったチェック柄のクロスを使ってシートを張り替えることも可能だ。メルセデス・ベンツ・クラシックは、ブルー&グレー、レッド&グリーン、グリーン&ベージュという3種類のギャバジンの布地を復刻しており、これらはメルセデス・ベンツのディーラーから入手できる。当時の300SLのシートには、ブルー&グレーのチェック柄クロスを張ったものが多く、オプションのレザーは600マルクという価格が付けられていた。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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