【祝】スバルのモータースポーツ部門「STI」が創立30周年! その歩みは10万km連続走行世界記録から始まった
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W、R、Xの3文字は、速くて青いスバル車のトランクリッドでよく目にするが、S、T 、Iもまた、スバルにとって重要な3文字だ。STIの略称で知られるスバルテクニカインターナショナルは、スバルのモータースポーツを統括する子会社として1988年に設立された。STIと聞くと1990年代の世界ラリー選手権(WRC)における活躍や1998年に発売された伝説の「インプレッサ 22B-STi Version」を思い出すが、同社の歴史はもう少し古く、今週めでたく創立30周年を迎えた。

1988年4月2日に設立されたSTIの歩みは、「レガシィ」のチューニングから始まった。最初に彼らが手がけた市販モデルは、1989年に100台が限定販売された「レガシィ RSタイプRA」で、そのボディは後年になって"ホットなスバル"とほぼ同義語となる「ソニックブルー・マイカ」や「WRブルー」ではなく、「セラミック・ホワイト」のペイントを纏っていた。RSタイプRAが搭載するEJ20型水平対向4気筒ターボ・エンジンは最高出力220psを発揮し、1989年当時としては非常にパワフルだった。


同年1月、STIは3台のレガシィを米国アリゾナ・テスト・センターに運び込み、世界速度記録に挑戦。まずは5万㎞、次いで10万㎞の連続走行世界記録を更新する。FIAの公認記録によれば、19日間(447時間44分09秒887)走り続けて達成された平均速度は223.345km/h。ドライバーは2時間交代とはいえ、苛酷な挑戦だったに違いない。


STIの名前が初めて付けられたモデルは、1992年に日本で発売された「レガシィ ツーリングワゴン STi」で、その2年後に「インプレッサ WRX STI」が続いた。STIのクルマは、2004年に米国で販売が開始されるまで、米国のほとんどのスバル愛好家にとって『グランツーリスモ』でしかお目にかかれないゲームの世界のクルマだった。米国初のSTIモデルは最高出力300hpを誇る「WRX STI」で、第2世代のインプレッサをフェイスリフトしたピーター・スティーブンスによる「Blob Eye」と呼ばれるデザインが特徴だった。


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現在までに、STIはWRCで3度の総合優勝、WRC通算47勝、ニュルブルクリンク24時間レースで4度の優勝に輝いたほか、昨年はニュルブルクリンク北コースでタイムアタックを行い、4ドア・セダンの最速記録達成という素晴らしい成績を打ち立てている。STIは創立30周年を記念して、北米市場向けに「WRX STIタイプRA」とSTIがチューニングを施した「BRZ tS」を2018年に投入する予定だ。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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