レクサス、モルフォ蝶の羽から着想を得た構造発色性顔料でペイントされた「LC」の特別仕様車を発売
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トヨタが新たな高級ブランドとしてレクサスを米国で立ち上げたのは1989年のこと。それから16年後、日本でも2005年に始まったレクサス車の販売が、2018年3月末時点で国内における累計販売台数50万台を達成したそうです。これを記念して、レクサスはフラッグシップ・クーペ「LC」に「Structural Blue」という特別仕様車を設定。4月5日に発売しました。


その最大の特徴は、南米に生息する「世界で一番美しい蝶」と呼ばれるモルフォ蝶の青く発色する羽から着想を得たというレクサス独自のボディ・カラー。モルフォ蝶の羽は無色なのですが、光を受けると特定の波長だけが反射・強調される構造になっているため、人間の目には青く輝いて見えます。レクサスでは、この「構造発色」という原理をクルマのボディ・カラーに応用できないかと考え、15年の開発期間を経てこの原理を再現した自動車用の構造発色性顔料を作り上げました。画像で見ると単なるきれいなブルーだとしか思えませんが、これは是非ともショールームで、レクサスが「光の反射により、圧倒的な鮮やかさと強い輝き、深みのある陰影を実現し、ボディの抑揚を美しく際立たせます」と誇る塗装を実際に自分の目で確認したいものです。


このストラクチュラルブルーの外板色に合わせて、内装は「日の出や日の入りのわずかな時間に現れる幻想的な空の風景」をモチーフにしたという特別仕様車専用の「ブルーモーメント」と、通常の"L package"にも用意されている「ブリージーブルー」の2タイプを設定。ドアを開けると特別なロゴが描かれたカーボンファイバー製のスカッフプレートが装着されており、通常ではオプションとなる"マークレビンソン"リファレンスサラウンドサウンドシステム、カラーヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター+寒冷地仕様、そしてポリッシュ仕上げ+ブラック塗装の21インチ鍛造アルミホイールと前245/40RF21、後275/35RF21ランフラットタイヤも標準装備されています。


ベース車は、5.0リッターV型8気筒エンジンを搭載する「LC500」と、3.5リッターV型6気筒エンジンとマルチステージハイブリッドシステムを組み合わせた「LC500h」の"L package"から選べ、価格は前者が1,475万円。後者は1,525万円。つまりベース車より175万円も高いということになります。上記の標準装備されたオプションは計算すると総額61万1,280円ですから、ストラクチュラルブルーのペイント(とカーボンファイバー製スカッフプレート)だけで、113万8,720万円になる計算です。街や公共の駐車場で見かけたら、つい近づいて見たくなるかもしれませんが、うっかりぶつけたり擦ったり傷つけたりしないようにくれぐれも気をつけましょう。


Autoblogでは昨年10月にお伝えした通り、実は既にこの特別なカラーをまとったレクサス LCは、米国では2017年のSEMAショーで「LC500 Inspiration Series」という名前でデビューしており、2018年モデルとして100台が限定販売されています(装備は日本仕様とほぼ同様ですが、米国ではなぜかバーニーズのソムリエバー・セットも付属していました)。その際、米国レクサスの発表によれば、この特殊な塗料は「一定量を作るまでに8ヶ月を要し、このペイントを施すことができるのは1日にわずか2台」とのことでした。日本では特に限定台数については触れられていませんが、もし大量にオーダーが入っても、簡単に増産することは難しいと思われますので、場合によっては南米の奥地で美しい蝶を追い求めるように、手に入れるまで忍耐強く待つ覚悟が必要かもしれません。


■関連リンク
レクサス 公式サイト
https://lexus.jp/

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