【NYオートショー2018】アキュラ、新型「RDX」の市販モデルを公開! VTECターボ・エンジンとSH-AWDを搭載
Related Gallery:2019 Acura RDX: New York 2018

今年1月の北米国際オートショーアキュラが発表した「RDX」は"コンセプト"と呼ばれていたが、今となっては信じられない。なぜなら、現在開催中のニューヨーク国際オートショーで公開された市販モデルのRDXは、それとそっくりだったからだ。このターボチャージャー付きエンジンを搭載する新型クロスオーバーは、レクサス「NX」アウディ「Q3」といったライバルと同様に4輪駆動も用意されているが、アキュラの次世代型「SH-AWD」は強力なセールスポイントとなるに違いない。

ここでその「スーパーハンドリング・オールホイールドライブ」を押さえておこう。2.0リッター直列4気筒エンジンは最高出力272hpと最大トルク38.7kgmを発揮し、駆動力を前後に30:70から70:30まで配分するだけでなく、左右の後輪にも0:100から100:0まで無段階で配分することが可能な本物のトルクベクタリング(片側の後輪にブレーキを当てるような擬似トルクベクタリングではなく)を備える。先代モデルに搭載されているシステムが後輪に最大40%までしか配分できなかったことを考えると、ずっと後輪駆動寄りの走りが可能になった。これによってドライな路面でも滑りやすい状況でもハンドリングは大幅に向上し、少しスポーティに感じられるはずだ。


新型エンジンもその走りに貢献するだろう。3.5リッターV型6気筒に替わって採用された2.0リッター直列4気筒直噴VTECターボは、ホンダ「アコード」や「シビック TYPE R」に搭載されているユニットと関係が深く、それらの間(それぞれ最高出力は252hpと306hpだ)に位置するチューニングがなされている。V6エンジンから最高出力は7hp下がったが、最大トルクは3.9kgm増加した。ターボチャージャーのお陰でトルクバンドが低回転から始まり、比較的フラットに維持されるため、停止状態からの発進加速に優れ、幅広い回転域で力強さが感じられるだろう。また、V型6気筒に比べるとエンジンの重量が軽いため、車両のフロントが軽量化されることで、ステアリング・フィールやハンドリングにも好影響があると思われる。

トランスミッションは従来の6速ATが廃止され、新型の10速ATが採用された。ライバルの多くは6速か8速なので、販売面でも有利だ。ご想像通り、各ギア比はより近づき、全体の変速比幅はより広くなる。アキュラによると従来の6速ATに比べ62%もワイドになったという。つまりより低いギアで発進し、より高いギアで高速巡航できるというわけだ。ステアリング・ホイールに備わるパドルを使ってマニュアルでシフトチェンジすることも可能だ。


スタイリングは前述のように北米国際オートショーで発表されたRDXのプロトタイプを微修正したものだが、今回は詳しい数値も明らかになった。ホイールベースは先代より2.6インチ伸びて108.3インチ(約2,751mm)となり、全長も184.4インチ(約4,684mm)から186.9インチ(約4,747mm)に長くなった。これにより、室内空間は104立方フィート(約2,945L)と、僅かではあるが先代より0.5立方フィート(約14L)増大し、荷室容量も26.1立方フィート(約739L)から29.5立方フィート(約835L)に拡大した。


Related Gallery:2019 Acura RDX A-Spec: New York 2018

その他のディテールを見ていくと、ガラス製のトップパネルを好む顧客の要望に応え、大型のパノラマ・ムーンルーフが用意された。アキュラのクロスオーバー車で初めて設定された「Aスペック」は主に外観のアップグレードで、シャーク・グレーの20インチ・アロイホイールと255/45R20タイヤ、グロスブラックのアクセントが入ったフロント・グリル、大口径のデュアル・エキゾースト、そして数ヶ所にバッジが付く。インテリアには、黒または赤のレザーとブラックのウルトラスウェードを組み合わせたスポーツ・シート、本物のアルミ製パネル、ステッチ入りスポーツ・ステアリング、金属メッキされたパドルシフト、サテンシルバーに赤い照明が点く専用メーターなどが備わる。


これらの仕様はいずれも素晴らしいものに聞こえるが、最も歓迎すべきはインフォテインメント・システムが変更されたことだろう。「Acura True Touchpad」という少々野暮ったい名前が付けられたこのAndroidベースのシステムは、センター・コンソールのタッチパッドを触れると、ダッシュボード上に装備された10.2インチ・ディスプレイの画面に反映されるというもので、タッチパッドにはリストレストも備わる。その性能や使い勝手は、公道でテストすれば明らかになるだろう。

新型RDXは、2018年中頃に米国のアキュラ・ディーラーに並ぶ予定だ。価格はまだ発表されていない。


By ALEX KIERSTEIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:2019 Acura RDX: New York 2018

Related Gallery:2019 Acura RDX A-Spec: New York 2018

Related Gallery:2019 Acura RDX


■関連記事
【北米国際オートショー2018】アキュラ、3代目となる新型「RDX」のプロトタイプを公開

■関連動画