【NYオートショー2018】トヨタ、SUVらしさが強まった新型「RAV4」を発表! 日本では2019年春に発売
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まず最初にちょっと質問を。昨年米国で最も売れたトヨタ車は何だかご存知だろうか?「カムリ」もしくは「カローラ」と答えた人は惜しかった。正解は「RAV4」だ。昨年は米国だけで40万台以上が販売され、約2万台が売れたカムリに大差をつけた。ちなみにカムリは、昨年モデルチェンジして改良されたばかりだ。一方、現行モデルのRAV4は発売から5年が経っているにも関わらず売れ続けている。RAV4がトヨタにとって極めて重要なモデルであることがお分かりいただけるだろう。しかし、トヨタは現行の保守的なデザインを無難に維持しようとするのではなく、この小さなSUVに頑強なイメージのスタイリングを織り込むことに挑戦した。


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現在開催中のニューヨーク国際オートショーで初公開された新型RAV4は、昨年のLAオートショーに出展された「FT-AC」コンセプトとそっくりだ。実際2台を比較してみると、FT-ACは市販される姿を隠すためにややアグレッシブなクラッドを付け加えただけのRAV4だったと言える。樹脂製の丈夫そうなクラッディングとフェンダーフレアは、新型RAVの全車にトリムを問わず標準装備される。角ばった面取りがなされた台形のホイールアーチは、このキュートなSUVに"可愛い"とは言わせない雰囲気を醸している。


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「アドベンチャー」モデルには、トヨタ「タコマ」と同じようなグリル、大きなルーフレール、オフロード向けの大型フォグランプが装備される。他のモデルは低くてワルそうな顔のグリルが、よりオンロード寄りであることを強調しているようだ。「XSE ハイブリッド」は、クラッドとルーフが専用のグロスブラック・メタッリク仕上げとなり、「リミテッド」にはクロームのアクセントが付く。2トーンのカラーリングはほとんどのRAV4で選択可能だ。2,690mmのホイールベースは先代より30mm長くなったが、全長は4,595mmと逆に5mm短くなっている。全高も1,700mmと5mm低くなったにも拘らず、最低地上高は0.5インチ(約12.7mm)拡大された。全幅は10mm拡がり1,855mmとなっている。


インテリアはやや控えめな印象だ。ダッシュボードには典型的なタブレット・スタイルのタッチパネルが搭載されているが、その周囲には多数のボタンが備わる。スクリーンは7インチまたは8インチで、「Entune 3.0」マルチメディア・システムはApple CarPlayとAmazon Alexaに対応。小銭など細々したものをしまえる小さな収納スペースも豊富だ。


デザイン的に最も面白いのは「アドベンチャー」グレードだ。オレンジ色のアクセントとステッチがキャビンの随所を彩り、合成皮革張りのシートには洒落た三角形のエンボス加工があしらわれている。魅力的な装備としては、リアカメラの映像を表示できるリアビューミラー、11スピーカー・800WのJBLオーディオ・システム、パノラマ・サンルーフ、パワーシート、シートヒーター、シートベンチレーションなどが挙げられる。


新型RAV4で変わったのは目に見える部分だけではない。近頃の新型トヨタ車の例にもれず、「Toyota New Global Architecture(TNGA)」に基づいたプラットフォームを採用し、新しいシャシーの剛性は先代比57%向上しているという。

設定されている2種類のパワートレインは、いずれも効率に優れた「Dynamic Force」直列4気筒直噴エンジンの2.5リッター・バージョンで、ガソリン車は8速ATと、ハイブリッド車はCVTと組み合わされる。最高出力の数値は公表されていないが、ハイブリッドの方がパワフルになるだろう。「XSE ハイブリッド」は固めのサスペンションを装備し、新型RAVで最も速く最もハンドリングが優れたスポーティ・モデルと謳われているからだ。


ハイブリッドは電気モーターが後輪を駆動する「E-Four」の新バージョンをトヨタで初採用。後輪の最大トルクは従来比30%増加している。ガソリン・モデルの上級グレードには、前後のトルク配分だけでなく後輪の左右駆動力も最適に制御する「トルクベクタリング機構」を搭載した新開発の「トルクベクタリングAWD」が、これもトヨタで初めて採用された。4輪駆動が不要な時は後輪に動力を伝達する駆動系の回転を停止させて燃費向上を図る「ディスコネクト機構」も搭載している。4WDガソリン車が搭載する「マルチテレインセレクト」システムは、路面状況に応じてドライバーがSNOW(雪路)、MUD(ぬかるみ)、SAND(砂地路)、ROCK(岩場)の中から最適な走行支援を選ぶことができる。

価格はまだ発表されていないが、米国ではまずガソリン車が年末に発売され、ハイブリッド車は2019年初めに販売店に並ぶ予定。日本では2019年春頃に発売が予定されている。



By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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