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ランボルギーニでクラシック・モデルのレストアや記録・管理を行う専門部門、ランボルギーニ・ポロ・ストリコは、ドイツ・エッセンで開催されたクラシックカー・イベント「テクノ・クラシカ 2018」において「イスレロ」と「エスパーダ」の50周年を記念する展示を行った。

近年はミドエンジンのスーパーカーで有名な(SUVも出たけれど)ランボルギーニだが、50年前の高級スポーツカーといえばフロントにエンジンを搭載するモデルがほとんどであり、「ミウラ」でいち早く現代のミドシップ・スーパーカーにつながる系譜を切り開いたランボルギーニも、同時に4人が乗れる高性能なフロント・エンジンのモデルをラインアップしていた。エスパーダとイスレロは、どちらも1968年に発表され、排気量3929ccのV型12気筒エンジンをフロントに搭載するという共通点はあるが、ランボルギーニで初めて後部座席を備えた「400GT」の後継であるイスレロが2+2シーターのスポーツカーであるのに対し、それよりホイールベースが100mm以上長いエスパーダはフル4シーターのグランツーリスモとして設計された。


今回展示されたグリーン・メタリックのイスレロは、最高出力350psのエンジンを積む最強版の「イスレロ S」で、1969年から1970年までの間にわずか70台しか生産されなかった稀少車だ。イスレロという車名は、「マノレテ」という愛称で呼ばれ映画にもなった有名な闘牛士の命を奪ったミウラ種の闘牛にちなむ。


一方、ランボルギーニ・ポロ・ストリコによるレストアがまだ途中のエスパーダは、1976年型の「シリーズIII」と呼ばれるモデル。10年間で1,227台という当時のランボルギーニとしてはかなりの台数が生産されたエスパーダの中でも、最後期のシリーズIIIは5穴のホイールや格子のグリル(このクルマにはまだ装着されていないが)が特徴だ。こちらもフロントのV12エンジンは350psを発生する。ガラスが入っていないため、独立2座の後部座席がよく見える。ランボルギーニ・ポロ・ストリコでは、同部門が保管するオリジナルの生産資料に基づき、純正パーツのみを使用して、10ヶ月かけて完全に復元する計画で、すでにシャシー、ボディ、機関、電装系が完全にオーバーホールされているという。今年5月にレストアが完成したら、サンタアガタ・ボロネーゼの本社敷地内にあるミュージアムに展示される予定だ。エスパーダとはスペイン語で闘牛に使われる剣を意味する。

Lamborghini Islero S  anno 1969 auto prodotte n,70foto storiche bn Lamborghini Espada 400 GT serie 1 (anno di costruzione 1968)
2台とも1960年代風の優美なラインと、1970年代に主流となる空力を意識したウェッジ・シェイプの過渡的混在が見られるが、その表現方法は明らかに異なっていることが興味深い。格納式ヘッドライトを備えるイスレロは、カロッツェリア・ツーリング出身のマリオ・マラッツィがデザインを手がけ、直線的なスタイルに大胆なディテールを採り入れたエスパーダは、ベルトーネ在籍時のマルチェロ・ガンディーニによるものだ。


今回の展示では、スペアパーツを復刻生産するという活動の一環として、貴重な両車のオーナーズ・マニュアルの復刻版も合わせて展示された。ランボルギーニによれば、これらのオーナーズ・マニュアルはオリジナルのデザイン、印刷、製本プロセスを再現し、原本に忠実に複製されているという。ランボルギーニ・ポロ・ストリコでは現存するクラシック・モデルの65%に対応できるだけの部品を保有しており、さらに350GTからディアブロまで、生産終了から10年以上が経過した各種モデルの部品を年々新たに再生産している。2017年だけでも、200ものパーツ・ナンバーがカタログに追加されたという。


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