アウディ、信号が青になるタイミングを車内のディスプレイに表示するシステムの運用を米国ワシントンD.C.でも開始
アウディは、トラフィック・ライト・インフォメーション(TLI)システムを展開する米国内7番目の大都市部として、ワシントンD.C.で同システムを利用したサービスを開始すると発表した。このシステムは、TLIを搭載したアウディのクルマに乗るドライバーが赤信号で止まると、路車間通信(V2I)によりトラフィック・テクノロジー・サービシス(TTS)のサーバーから信号機情報を取得し、信号が青になるタイミングをドライバーに伝えるというもの。カウントダウン・タイマーが、アウディのバーチャルコックピットまたヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示される。ワシントンD.C.の600ヵ所を超える交差点がTLIと連携する。

今のところTLIが行えるのは信号が青になるタイミングを知らせることだけだが、アウディにはその先のプランもあるという。TLIを車両に搭載されたアイドリング停止機構と組み合わせれば、赤信号で停止した際にエンジンも停止させ、信号が青になる5秒前にエンジンを再始動させることが可能になる。アウディが2014年に発表した最初のプロトタイプで示した機能は、Green Light Optimized Speed Advisory(GLOSA:青信号対応速度アドバイザー)というもので、TLIとは逆の発想だった。GLOSAはインフラストラクチャーと交信し、可能な限り青信号で交差点を通過するために最適な走行速度を算出する機能だ。この機能が実用化されるのは数年先になるとみられる

さらにアウディは、こうしたV2I開発をナビゲーション・システムと連動させ、交通流量の改善に役立てることを視野に入れている。同社によると、このシステムをドイツで継続的に使用すると、同国のCO2排出量を15%削減、年間約9億リットル(2億3,800万ガロン)のガソリンを節約できるという。

2016年にラスベガスでTLIのサービスが開始されて以来、アウディとTTSはダラス、ヒューストン、カリフォルニア州パロアルトとアルカディア、オレゴン州ポートランドとデンバーでもサービスを拡大。今後は首都ワシントンD.C.を含む1600カ所の交差点の情報が車両に提供されることになる。BMWも「EnLighten」という同様のサービスを提供しているが、これはドライバーがiPhoneでiDriveに接続している時のみに有効となるiOSアプリだ。一方、アウディのTLIは車両で直接機能し、「アウディコネクト」のコネクト・プライム(日本では未設定)のサービスに含まれる。



By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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