【噂】アウディ、V6エンジンを搭載する「R8」の発売を断念?
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アウディ「R8」のV型6気筒エンジン搭載モデルは、本当に登場するのか? 今までほとんど確定的として各自動車メディアで報じられてきた情報に、どうやら疑問の余地が生じてきたようだ。

米国の自動車メディア『Road & Track』は、アウディの広報担当者が「R8のV6モデルを生産する予定はない」と語ったと報じている。だが、それがもし本当なら、各国の自動車メディアが直近で報じた記事は誤りで、記者たちは幻でも見ていたことになる。さもなければ、事実を解明するために重要な情報のピースを、我々がまだ入手していないということだ。

米国の『Roadshow』は3月20日、R8のV6モデルについてアウディに問い合わせたが返答は得られなかったという。一方、オーストラリアの『Motoring』は同日、アウディが「6気筒ツインターボ・エンジン搭載のR8を発表予定」で、このエントリー・レベルのR8は3月28日に開幕(一般公開日は3月30日~4月8日)するニューヨーク国際オートショーでデビューすると報じている。そして英国の『Autocar』は、V6エンジンを搭載するR8のテスト走行を目撃したとしており、その開発車両を見た限りでは、「V6モデルと兄弟車であるV10モデルを見分ける唯一の外観的な違いは、リア・グリル後部に隠れた小さめのエキゾースト・バッフル」と書いている。この記事ではまた、R8のV6エンジンは「4車種の新型パフォーマンス・モデルに用意される」もので、「数種類の最高出力が設定される」というアウディの内部関係者のコメントを引用している。

ここで引っかかるのは、『Autocar』が採用するややこしい"慣習"のせいで、記者が一体いつテスト走行中のR8 V6を目撃したのか分からないことだ。同メディアは、古い記事に新しい情報を盛り込んで更新するのが常なので、古い記事を削除後、新旧の情報が混在する記事を新しい日付で配信する。『Autocar』がV6エンジンの出力について報じた記事は、もとは2016年に発表されていた。なぜそれが分かったかというと、2017年10月に『Road & Track』がその記事にリンクを張っていたのだ。しかし、そのリンクは現在、2018年3月19日の"最新"記事に飛ぶようになっている。

上記の理由から、R8のV6搭載モデルがテスト走行をしていたのは2年前という可能性も考えられる。2015年にR8開発責任者が「V型6気筒エンジンはこの手のモデルに最適」と発言したり、2016年に流出したアウディの生産計画書には、2018年リリース予定に「R8 V6」の名前があった。それ以外の全モデルはすでに発売されたか、間もなく発売されるものばかりだ。つまり、当時は確かにV6を搭載するR8が開発されていたが、何らかの理由で破棄されたということも有り得るわけだ。

R8のV6モデルは一体どうなったのか。本当にただの幻だったのか。あるいは中国のように排気量の大きなクルマに高い税金がかかる市場にのみ投入されるのだろうか。それとも現行モデルの寿命を伸ばすためにアウディが偽りの情報を流したのだろうか。いずれにせよ、ニューヨーク国際オートショーが開幕すれば、さらなる情報が得られるだろう。果たしてR8 V6はニューヨークに姿を現わすだろうか?


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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