セルビアの自動車会社ザスタバが販売していた「ユーゴ」は、粗末で惨めな小さい箱のようなクルマ、あるいは見方によっては非常に安い価格で買える日常使い用のクルマとも言える。いずれにせよ1つだけ確かなことは、米国仕様に搭載されていた1.1リッター・エンジンは、旧ユーゴスラビアの本国で使用していた0.9リッター・プッシュロッド・エンジンから載せ換えていたにもかかわらず、0-60mph(約96.6km/h)まで16秒も掛かる程度のパワーしかなかった。

しかし、ユーゴをプッシュロッドのままもっと速くする簡単な解決策がある。そう、シボレーのV8「LS」エンジンに換装すればいいのだ。


下の映像は、自動車の映像サイト『1320Video』が撮影し、『BangShift.com』というサイトに投稿されたもの。そこに登場する1988年型ユーゴには、5.3リッターのLSエンジンが搭載されている。小さなボンネットの下には巨大なV8エンジンが前輪の後方に縦置きされており、運転席の位置は後部座席のあたりまで下げられているが、離れて見るとノーマルとほとんど変わらない。だが、車内に組み込まれたロールケージより先に、ボディとは不釣り合いな幅広のリア・タイヤを装着していることに気づくだろう。このタイヤには、膨大な量のスタッドが打ち込まれており、米国ウィスコンシン州の凍った湖で行われているドラッグレース・イベント「Merrill Ice Drags」でトラクションを得る助けとなっている。V8エンジンは自然吸気のままだが、オーナーはもう少しパワーを上げるため、NOS(ナイトラス・オキサイド・システム)を取り付けた。

ぜひ、工場出荷時にはわずか45馬力しかなかった小さなユーゴが、氷の上を100mph(約161km/h)オーバーで走り抜ける勇姿をご覧いただきたい。



By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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