【短評】新型ボルボ「XC40」に米国版Autoblog編集部員たちが試乗「デザインとエンジンは素晴らしい!」 
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ボルボの新型「XC40」は、このスウェーデンの自動車会社にとってエントリー・レベルのクロスオーバーとなる。基本的な構造は「XC90」や「XC60」と同じだが、より小さくて、よりキュートで、そして低価格になった。BMWメルセデス・ベンツアウディ、その他自動車メーカーの競争モデルと同様に、XC40は実用性や操縦性に加え、スタイルも売りにしている。

我々は今回、上級トリムの「Rデザイン」に試乗した。ベース・モデルのXC40より価格は2,500ドル(約26万円)ほど高く、19インチ・ホイール、LEDフォグライト、コントラストを効かせたブラックのルーフとグロス・ブラック仕上げのルーフレール、レザーとヌバックレザーを組み合わせた電動調整式フロント・シート、パドルシフト、その他いくつかスポーティな装備が追加される。さらに試乗車にはオプションとして、900ドル(約9万5,000円)のプレミアム・パッケージ(ワイヤレス充電、パイロットアシスト、隠し収納スペースなど)、995ドル(約10万5,000円)のアドバンスド・パッケージ(360度カメラ)、1,200ドル(約12万7,000円)のパノラミック・ムーンルーフ、800ドル(約8万5,000円)の20インチ・ホイールなどが装備されていた。

New Volvo XC40 - exterior
Joel Stocksdale共同編集者
私はこのクロスオーバーに少しがっかりした。ボルボの90シリーズ(XC90、「S90」、「V90」)は柔らか過ぎず、フワフワする感じも抑えられており、落ち着いた乗り心地が味わえるのでとても気に入っている。しかし、XC40にはそれが感じられない。代わりに、ボルボは少しスポーティに仕上げようとしたようだが、その結果として妥協が感じられる。乗り心地はやや固くて跳ねるし、舗装の荒れた場所ではそれ以上にボディが揺すられる。ハンドリングは安定しているが楽しめるほどではなく、特に「コンフォート」モードにするとボディのロールが大きい。「ダイナミック」モードに切り替えるとロールの問題は解消し、ステアリングは適度な重さになるが、乗り心地は悪化し、ステアリングの感覚はまったく失われてしまう。

エンジンにもまた、やや妥協した点が感じられた。音が大きいわりに、特に魅力的な音質でもない。しかし、ターボチャージャーの甲高い回転音は楽しめる。運転すると楽しいエンジンなので、私も寛大な気持ちになる。少しターボラグはあるが、イライラするほどではない。低回転から中回転域で非常に力強く、今後登場するはずの「S40」や「V40」のように車高が低いモデルでは素晴らしい働きをするだろう。

New Volvo XC40 - interior
XC40で妥協が見られないのはスタイルだ。この点においては、現在販売されているコンパクト・クロスオーバーで最もクールなルックスと言えるだろう。ブルノーズ(牛の鼻)でガッシリしたファンキーなボディだけでなく、細かなディテールへのこだわりが、XC40を"スタイリング・チャンピオン"にしているのだ。筆者は、フェンダーとボンネットの隙間から顔をのぞかせるシリコン製の小さなスウェーデン国旗にすっかりやられてしまった。ブラックを基調にアルミ・トリムをあしらったインテリアは、筆者がこれまでに目にしたクロスオーバーのどれにも似ておらず、ルックスもフィールもクールかつユニークだ。

我々の試乗車に装備されていた高度な調節機能を備えるシートは実に快適で、側方から身体を支持するラテラル・サポートと腰回りを支えるランバー・サポートの大きさも位置も絶妙だった。タッチスクリーン式インフォテインメント・システムもかなりスタイリッシュだが、個人的には使いやすいと思えなかった。このクルマは本当に美しくデザインされているので、それだけで運動性能の欠点については、ほとんど大目に見ることができてしまう。


Reese Counts共同編集者
非常に言いにくいが、Joel共同編集者の意見にはおおむね賛同しかねる。私はXC40に最上級の感銘を受けた。先に登場した大型モデルを小さくすることによって、何らかのボルボらしい特長が失われてしまうのではないかと危惧していたが、デザイン、製造品質、人間工学、実用性といった重点は、ほとんど変わらずに全て継承されている。確かに、インテリアの素材は兄貴分の大型モデルより安っぽい箇所もあるが、XC40は3万5,200ドル(約370万円)からという価格で買えるクロスオーバーである。ルックスとフィールは、あるゆるドイツ製の競合車を上回っている。

運転してもまた良い。確かにステアリングは活気に乏しいが、ダイレクトでちょうどよい重さだ。私は別に、峠のワインディング・ロードを攻めたり、ラグナ・セカでラップ・タイムを競おうとは思わない。街中を移動するのにちょうどいいクルマを求めているだけだ。乗り心地に関しても、高評価を与えたい。いくつかの面においてはXC60やXC90より優秀だ。両車とも大径ホイールを装着した場合には乗り心地が酷くなる。だが、XC40には20インチ・ホイールがオプションで用意されているにも関わらず、乗り心地は固いけれど辛くない。舗装が荒れた路面でも非常に安定していると感じた。

そして、エンジンが実に素晴らしい。エキゾースト・ノートは少し耳障りだが、レスポンスが非常によく、特に発進加速が優れている。これは、コンフォート・モードでも変わらない。8速トランスミッションも良く出来ているが、個人的には少し頻繁にシフトチェンジし過ぎるように思われた。

「キュート過ぎず妥協もしない、こだわりのある遊び心」

デザインは最高だ。大多数の競合モデルはハッチが小さかったり車内空間が狭かったりするが、このクルマは小さく感じられるだけで、視認性やスペースを損なうことなく、キュートかつスタイリッシュなスタイルを実現している。コンパクトでハンサムなクロスオーバーだ。すっかり気に入ってしまった。

Is the Volvo Car USA XC40 really a game changer? http://bit.ly/2ku4sqY

Posted by Autoblog on Tuesday, March 13, 2018

・エンジン:2.0リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボ
・最高出力:247ps/5,500rpm
・最大トルク:350Nm/3,000-8,000rpm
・トランスミッション:8速オートマチック
・駆動方式:4輪駆動
・0-100km/h:6.5秒
・最高速度:230km/h
・サイズ:全長4,425mm×全幅1,863mm×全高1,652mm
・ホイールベース:2,702mm
・燃費(米国環境保護庁認定):約9.8km/L(市街地)〜13.2km/L(高速道路)

By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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