木製ボディの手作りロードスター、売ります。 ドライブトレインは2代目日産「フェアレディZ」から流用
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英国の自動車メーカーであるモーガンは、いまだに木製フレームのスポーツカーを製造している。だが、今回ご紹介するクルマはさらに広範囲に木材を使っており、非常に珍しく、そして美しい。カリフォルニアに住む自動車ビルダーのピーター・ポルトガル氏が、手作りした木製ロードスター「ドルフィン」を売りに出しているのだ。自作したフレームに1979年型ダットサン「280ZX」(日本名:日産「フェアレディZ」)のドライブトレインとリア・アクスル、「MGB」のフロント・サスペンションを装備し、ボディには1981年に暴風で倒れた樹齢250年のレッドウッドが使用されている。


ポルトガル氏によると、このクルマは280ZXより約360kgも軽いというから驚きだ。デザインは1930年代にフィゴーニ&ファラスキがボディを製作したドライエなどのクラシックなフランス車から着想を得ている。

ところが、その最初に製作されたドルフィンは2002年に事故に巻き込まれてしまった。携帯電話で通話しながら運転していたドライバーが、一時停止の道路標識を無視して、ドルフィンに追突したのだ。苦労して造ったカスタムカーがそんな形で破壊されてしまうなんて、さぞかし無念だったことだろう。

あまりのショックの大きさに、ポルトガル氏は10年間も手を付けずにいたというが、それから1年をかけてフレームを作り直し、木製のボディを修復して、ドルフィンは再び路上を走れるようになった。ポルトガル氏は自身のサイトで「運転中に携帯電話は使用しないでください」と呼びかけている。


生まれ変わったドルフィンは、自動車ショーと木造工芸ショーの両方で様々な賞を獲得。トレーラーに載せて運び込まれる単なる展示用ではなく、ショーの会場まで実際に運転して行けるクルマなのだ。最高速度は190kmを超えるという。ドルフィンは現在販売中で、ポルトガル氏によると、昨年末には28万2,000ドル(約2,990万円)の価値があると鑑定されたというが、このユニークなクルマの提示価格は24万9,000ドル(約2,640万円)となっている。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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