
アウディのモータースポーツ&高性能車部門であるアウディスポーツが、2020年に発表する完全電動4ドア・グランツーリスモ、その名も「e-tron GT」の画像を初公開した。このドイツの自動車メーカーは、2025年までに20車種の電動モデルを投入すると既に発表しており、その中にはアウディスポーツのパフォーマンス・モデルも加えると言及していた。
アウディのルパート・シュタートラーCEOは、電気自動車のラインアップでもパフォーマンス・モデルが重要であると強調し、「我々は完全電気駆動の『e-tron GT』によって、スポーティネスを革新的に再解釈してご覧に入れます。この新モデルが我々のハイパフォーマンス・ブランドであるアウディスポーツを未来に導くのです」と語っている。
アウディの新世代電気自動車としては、まずSUVの「e-tron」が今年中に発売される予定だ。アウディによれば、価格は約8万ユーロ(約1,000万円)からになるという。このモデルはベルギーのブリュッセル工場で生産され、完全なカーボン・ニュートラルになるとのこと。フロントに1基、リアに2基の電気モーターを搭載し、最大150kWの急速充電に対応する。つまり、30分あれば長距離ドライブの準備が整うというわけだ。
アウディでは2025年までに販売台数の3分の1を電動化モデルが占めるようになるとしている。シュタートラーCEOによれば、ポルシェと共同開発することで、数億ユーロものコスト削減になるという。つまり、e-tron GTはポルシェの「ミッションE」とノウハウを共有するということだろう。
「アウディスポーツから電動化の未来をお見せしよう。これがアウディ e-tron GT プロトタイプのイメージだ。この純粋な電気駆動の4ドアGTが2020年、アウディスポーツの先陣を切る」Here's a sneak peek into the electrified future of Audi Sport – the first draft of the prototype Audi e-tron GT! The four-door Gran Turismo with purely electric drive will be the spearhead of Audi Sport by the year of 2020. #AudiSport #etron #LeagueofPerformance pic.twitter.com/wy0gvt7tVm
— Audi Sport (@audisport) 2018年3月15日
By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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