フォルクスワーゲン、F3のエンジン供給を今シーズン限りで終了すると発表 今後は市販車ベースの競技に注力
フォルクスワーゲン・モータースポーツが、長年続けて来たフォーミュラ3(F3)のエンジン供給を2018年限りで終了し、今後は市販車をベースとした車両によるレースやラリーに注力すると発表した。

フォルクスワーゲンは既に、2018年から始まる「アメリカン・ラリークロス選手権(ARX)」に参戦を表明している。ARXは、欧州を中心に行われているFIA 世界ラリークロス選手権(WorldRX)が北米を拠点に新たに立ち上げるシリーズで、今年は4ラウンドの開催が予定されている。なお、これまで北米で人気を博して来たグローバル・ラリークロス(GRC)は、2018年より「スーパーカー・クラス」と呼ばれる既存の最上位カテゴリを廃止すると発表しており、GRCのスーパーカー・クラスに参戦していたフォルクスワーゲンは、スバル等と共にARXに移ることになる。

今年が初年度となるARXの4ラウンドは、第1戦が英国シルバーストーン、第2戦がカナダ・ケベック州トロワ・リヴィエール、第3戦が米国テキサス州オースティンで行われることが決まっているが、最終戦の開催地は未発表。フォルクスワーゲンのドライバーはアンドレッティ・オートスポーツ所属のスコット・スピードとタナー・ファウストが務めることになっている。2人は既にGRCのスーパーカー・クラスで「ザ ビートル」を走らせている

しかし、ザ ビートルの生産終了は既に決まっているため、フォルクスワーゲンがARXにどの車種で参戦するのかが注目される。フォルクスワーゲン・モータースポーツは世界ラリー選手権に小型ハッチバック「ポロ」をベースにした車両で参戦しており、今シーズンはその最新型「ポロ GTI R5」を投入するが、ポロは米国で販売されていないのだ。

F3との離別は、同社にとっても一時代の終わりを意味する。

「フォーミュラ3におけるフォルクスワーゲンの成績は素晴らしいものです。30年以上に渡り、フォルクスワーゲン・チームとそのドライバーは、他のメーカーのチームを相手に成功を収めてきました。我々としては感謝に堪えません。今後もカスタマーには引き続き一貫したサポート体制を整え、FIAフォーミュラ3欧州選手権とマカオで行われるFIAフォーミュラ3ワールドカップにおいて、2018年シーズンを円満に終わらせたいと考えています」 と、フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ氏は語っている。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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