【ジュネーブモーターショー2018】ストラトス、アルピーヌ、アバルト... 1970年代のラリーで活躍した名車たちが現代に復活!
今年のジュネーブ・モーターショーには、奇妙な偶然かそれともある種の必然か、1970年代にラリーで活躍したクルマの現代版とも言えるモデルが揃って姿を見せた。

MAT ストラトス

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まずは現代に蘇った「ストラトス」。1970年代にラリーで活躍した名車をモチーフに、ある裕福なエンスージアストが数年前にワンオフで製作させたクルマが、ついに市販されることになった。ただし、これを手に入れるためには6,000万円を超える金額と、レアなフェラーリの限定モデル「F430スクーデリア」がドナーとして必要になる。

ジュネーブでは本物のランチア ストラトスと並んで展示されていたので、比較するとオリジナルから引用された共通性や、時代(と多分オーナーの趣味)によって違う点がよく分かる。ボディは隣のランチアと同じ黒で塗られているのではなく、カーボンファイバーの素地が見えていることに注目。

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アルピーヌ A110

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日本上陸も近そうな新型「アルピーヌ A110」は、量産仕様のベース・モデルとなる「Pure」と、レース仕様の「GT4」が公開された。こちらもコレクター垂涎の名車を復活させたクルマだが、ルノーという大メーカー主導ということもあり、ストラトスと比べれば遥かに手に入れやすい価格になるはず。ちなみに欧州では約715万円程からとなっている。


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ストラトスより少し前に世界ラリー選手権でチャンピオンに輝いたオリジナルの面影は感じられるものの、アルミ製ボディのミドシップにターボ付きエンジン搭載と、構造や設計に共通点はほとんどない。共通するのは、機敏な軽量スポーツカーという哲学だ。FIA GT4カテゴリのレースに出場可能となるA110 GT4は、エアロダイナミクスや足回りをレース用に改造し、エンジンもパワーが引き上げられているという。今年から実戦に投入され、来シーズンはカスタマー・チームにも供給される。ライバルとなりそうなポルシェの「ケイマン GT4」より少し安いらしい。

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アバルト 124GT

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当時のフィアット・グループが、傘下に収めるランチアのストラトスより前に、自社ブランドのクルマをベースに世界ラリー選手権に投入したのが、フィアット「124スパイダー」をアバルトにチューニングさせて戦闘力を高めた「アバルト 124ラリー」だ。そのイメージと名前を復活させた「アバルト 124スパイダー」は2015年に発表され、翌年から日本でも販売されている。ロングノーズの下に縦置きした直列4気筒エンジンで後輪を駆動するという形式はオリジナルを踏襲するが、その車体はマツダの現行型「ロードスター」がベースで、生産も広島のマツダ本社工場でロードスターと一緒に行われている。


今年のジュネーブでは、カーボンファイバー製ハードトップを標準装備した「アバルト 124GT」と呼ばれる新モデルがデビューした。このルーフは16kgと軽量で、5分あれば取り外しできるという。カーボンファイバーの織地をこれみよがしに強調したグロス仕上げが眩しい。普段はあまりオープンにせず、スポーツ走行を重視したいドライバーは気になるだろう。もっと気になっているのは、ND型マツダ ロードスターのオーナーたちかもしれない。果たして単品販売はあるのだろうか...。アバルト 124GTには、標準のホイールより3kgほどバネ下重量を軽減できるOZ製17インチ・ホイールや、レコルト・モンツァと呼ばれるデュアルモード・エキゾースト、ビルシュタイン製ダンパー&スプリング、ブレンボ製フロント・ブレーキ、機械式セルフロッキング・デイファレンシャルも装備される。価格はアバルト 124スパイダーの398万6,000円より高くなることは間違いないが、上の2台に比べたらずっと手が届きやすいはず。3台の中で唯一、世界ラリー選手権のタイトルを獲得できなかった無念を、現代の峠で晴らすことができるのは、貴方かもしれない。

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