パガーニ創業者、V12を搭載する「ウアイラ」後継モデルと将来に向け電気自動車も開発中と語る
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オラチオ・パガーニ氏は、アルゼンチンのメディア『El Tres』によるインタビューで、自身が創業したスーパーカー・メーカー、パガーニ・アウトモビリが今後発表を予定しているクルマについて語った。

その最初の1台は「ウアイラ」の後継車で、新しいメルセデスAMG製V型12気筒ツインターボをベースにしたエンジンを搭載するという。おそらく、これが純粋にエンジンのみを搭載するパガーニ最後のモデルとなるだろう。なぜなら、パガーニはこの種のエンジンがハイブリッドの助けを必要とせずに各国の排出ガス基準を満たすことができるのは2025年までと考えており、それ以降は世界中で規制がますます厳しくなるため、これまでとは異なる対策が求められるからだ。

このウアイラの後継モデルは、パガーニの顧客から多くの要望を受けて、マニュアル・トランスミッションの選択肢も用意されるという。インタビューの中でパガーニ氏は、自身もマニュアル・ギアボックスが用意されているという理由でポルシェ「911」を購入した経緯を持つ1人として、こうした顧客たちの意見が理解できると述べている。

CEOであるオラチオ・パガーニ氏と彼の家族は、パガーニ社の株式の90%を保有しており、このことが顧客の要望に応える自由を、この小さな自動車メーカーに与えている。また、それによって、パガーニは数億円の開発費を掛けても、少数の顧客がそれを受け入れてくれる関係性を築くことができるのだ。

パガーニでは、既にエンジンに関する問題に対して1つの方策を検討しており、現在は20人を超えるエンジニアが、2025年の発売に向けて新型電気自動車(EV)の開発に取り組んでいるという。その詳細について同氏の口から語られることはなかったが、現在のパガーニというブランドの価値を考えると、それは非常にパワフルで速いEVになると思われる。


一方で、このイタリアのマニュファクチャラーは「ウアイラ ロードスター」のオーナーにために特別なものを用意していることを明らかにした。昨年のジュネーブ・モーターショーで発表されたこのオープントップ・モデルには、美しいが少々嵩張るカーボンファイバー製のハードトップ・ルーフが装備されていたのだが、パガーニはオートバイ用に様々な安全装置を製造するイタリアの企業、ダイネーゼと共同で、折り畳み式のソフトトップを製作したというのだ。ダイネーゼはこのために「パガーニ・ファブリック」と名付けられた防水生地を開発。これがチタン製のジョイントで組まれたカーボンファィバーとアルミニウム製のフレームに張られているという。クルマから取り外した時には、このソフトトップを日本の折り紙のように折り畳んでフレームの内側に収納することができる。パガーニ氏は、ウアイラ ロードスターについて「パガーニ史上最も複雑なプロジェクトだった」と語っているが、それを聞いて、2番目に複雑なプロジェクトは、このソフトトップなのではないかと考えたのは私だけではあるまい。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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