【ジュネーブモーターショー2018】ピニンファリーナ、ガルウイング・ドアの高級電気自動車「HK GT」を発表! アジア市場で市販予定
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イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナが香港の正道集団(ハイブリッド・キネティック・グループ)と共同開発した4番目のコンセプトカー「HK GT」を、現在開催中のジュネーブ・モーターショーで初公開した。このガルウィング・ドアを備えた高級電気自動車はアルミニウム製シャシーを採用し、電気のみで航続距離は160km以上に達するが、さらに3種類のレンジエクステンダーも組み合わせることが可能だという。同社はまた、燃料電池駆動のレースカー「H2スピード」を限定生産することも発表した。

ピニンファリーナによれば、HK GTのボディが描く色気のあるしなやかな曲線は、官能性、力強さ、優雅さを表現しているという。グレーに塗装されたボディとヘッドライトから放たれる青い輝きは、雪と氷の世界を連想させる。この4人乗りクーペはアジア市場で発売される予定だ。


パワートレインは強力な構成で、容量38kWhの正道集団製バッテリーパックと、各輪に組み込みまれた4基の永久磁石モーターによる全輪駆動のトルクベクタリング・システムが、走行状況に応じて4輪にそれぞれ駆動力を配分する。システム合計最高出力は800kW(1,088ps)以上、2速トランスミッションとの組み合わせで最高速度は350km/hに達し、0-100km/h加速を2.7秒で加速すると発表されている。さらに、様々な燃料で稼働する低エミッションの「マイクロタービン」、ゼロエミッションの燃料電池システム、高効率の内燃機関という3種類のレンジエクステンダーと組み合わせることも想定されており、レンジエクステンダーは航続距離を1,000km以上に引き上げるという。


エクステリアでは、新たに解釈された正道集団のフロント・グリルが目を引く。ハイテクなヘッドライトが組み込まれ、その光を反射するクロームのスラットによる効果で、フロントエンド全体が光の帯のように見え、とりわけ未来的な印象だ。

ドライブ・モードは、レースとクルーズの2種類が用意されている。レース・モードでは室内照明がレッドになり、ステアリング・ホイール背後のディスプレイには運転に集中するため限られた技術情報のみを表示。サスペンション・セッティング、加速、コーナリングなどのパラメーターに関する情報は中央のセッティング・ディスプレイで確認する。クルーズ・モードにすると、室内照明は落ち着きのあるブルーに切り替わり、快適性を重視した設定になる。


インテリアにはフローティング・ダッシュボードが装備され、前席はセンタートンネルに支えられているように見えるデザインだ。また、後席の背もたれの一部をつり下げ式にすることで、ゆったりとした室内空間を実現している。


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H2スピードを市販化
一方のH2スピードは、ピニンファリーナによれば限定12台を生産する計画だという。カーボンをベースとしたシャシーにスチール製フレームを組み合わせ、容量250kWの燃料電池を搭載。4基の永久磁石同期モーターと回生ブレーキを装備する。


パートナー企業のGreenGT社が開発した水素燃料電池を搭載するH2スピードは、2016年のジュネーブ・モーターショーで発表され、2016年コンセプトカー・アワードを受賞した。当時は2基のモーターが合計最高出力503psを発生するとされていたが、2年経ったらモーターの数が倍になり、最高出力は653psに引き上げられている。排出ガスを一切出さないサーキット専用車両として開発されており、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は300km/h。水素燃料の補充は3分で完了するという。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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