【ジュネーブモーターショー2018】アストンマーティン、ゼロエミッション高級車「ラゴンダ ビジョン コンセプト」を発表
アストンマーティンは2015年、職人の手作業で作られた100万ドル(1億2,000万円/当時)の高級サルーン「ラゴンダ タラフ」を限定発売したが、いま再び1904年に創業したラゴンダの遺産を蘇らせようとしている。しかし、新たなサルーン・コンセプトとして開発が進められる間に、ラゴンダ・ブランドはまったく違う方向性に転換していた。タラフはボンネットの下に最高出力540hpのV型12気筒エンジンを搭載していたが、新型コンセプトはエンジンもボンネットもない。アストンマーティンは、ラゴンダを"世界初のゼロエミッション・ラグジュアリー・ブランド"なるものに変貌させようとしているのだ。


現在開催中のジュネーブ・モーターショーで公開された「ラゴンダ ビジョン コンセプト」は、アストンマーティンが早ければ2021年に生産開始するという新生ラゴンダのデザイン・ランゲージを体現している。内燃エンジンに拘りを持ち、現在も数多くのモデルに搭載しているアストンマーティンとは異なる新しいラゴンダのエンブレムは、"O"の文字が"ゼロ"エミッションを表すデザインとなっている。「巨大な内燃エンジン、ギアボックス、トランスミッションを車体に収める必要性がなくなったため、ラゴンダのデザイナーはインテリアを細部に至るまで最適化し、その外側にエクステリアを構築するというアプローチを採用しました。ラゴンダ ビジョン コンセプトにボンネットはありません。必要としないからです」とアストンマーティンはプレスリリースで述べている。


ラゴンダ ビジョン コンセプトは「あらゆる日常的なルートと認識可能な道路上」において完全自動運転が可能となることを前提に製作されているという。ステアリング・ホイールの位置は左右どちらにも自由に移動でき、完全に格納することも可能だ。アストンマーティンのアンディ・パーマーCEOは、ラゴンダの顧客に自分で運転しない人は珍しくないと説明する。「真のラグジュアリー・カーのオーナーは、100年以上にわたって"運転手"という名の自動運転を享受しています」。


パーマーCEOはまた、「ラゴンダを所有するお客様の大多数は自分で運転をなさらないでしょうが、人間に運転をさせるか、あるいはコンピューターに任せるかは、お客様次第です。しかし、オーナー自身がステアリングを握る場合でも、楽しくて記憶に残るドライブ体験をお約束します。ラゴンダは、そのような選択肢も提供できます」と続ける。高さのある室内に広々としたキャビンは、ロンドンのサビルロウ通りに軒を連ねる一流テーラーの協力を得てデザインされており、シルクのカーペットや手織りのカシミアといった伝統的な素材が、カーボンファイバーやセラミックなどの先進的な素材と調和している。アームチェアのような座席は乗員が向かい合わせに座れるように回転させることも可能だ。座席はシートフレームではなく、片持ちアームに取り付けられている。

ラゴンダ ビジョン コンセプトは、約640kmの距離を走行可能なソリッドステート・バッテリー(全固体電池)を搭載できるように設計されており、電気駆動システムを最大限に活用した「インテリジェントな全輪駆動」が、必要に応じて任意の車輪に使用可能なトルクの0%から100%を配分することができるという。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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